もう一つ、20年前の私が直面していたのは、心理面での問題でした。詳しくは昨年11月の第515回の本稿で記しています。
当時の私が子育ての辛さから仕事に逃げたのは、ほかでもない上記記事で述べた「人間関係」が非常に大きな位置を占めていたからでした。もしその部分が良好であったなら、私は帰港できる場所を持ち、エネルギーを充電させて子育てや仕事、家事に安心して戻れていたと思います。親が自分の味方になってくれることは、子どもにとって絶対的な条件であるからです。
最近、色々と省みてはこの20年間の自分の心の変遷を改めて感じます。善悪を判断したとて、過去は変わりません。誰かのせいにするのは簡単ですが、それも不毛というもの。なぜなら自分以外の人は決して変われないからです。
私は仕事メインで生きてきたのだと思います。200パーセントを子育てに注げなかった母親だと痛感します。それでも今、私に心を開き続けてコミュニケーションをとり続けてくれる子どもたちには感謝しかありません。だからこそ、私が味わったような生育ではなく、その正反対のことを子どもたちには与え続け、寄り添い続け、祈り続けたいと思っています。初女先生の「今、ここ」という言葉を意識しながら。
(2022年8月2日)
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