⑤独占欲が強い

モラハラ夫の特徴として、「独占欲が強い」ということも挙げられます。

普段、妻には怖い顔しか見せないくせに、妻がほかの男性に話しかけられて、下心も何もなく普通に会話しているだけでも怒り狂います。「俺には見せない表情だ」「このメスブタが」などと平気で妻を罵倒し、自分のいつもの怖い態度は棚に上げ、妻ばかりを責めます。

モラハラ夫は、実は心のどこかで妻が自分から離れていくこと非常に恐れています。だからこそ、前述のとおり、妻が働きに出ることも嫌ですし、ほかの男性と出会ったり親しくなることが非常に怖いのです。

そのため、妻が自分から離れていかない対策として、妻を威圧して「俺はお前がいないと生きていけないんだ」と教え込ませるように、毎日モラハラをするのです。

⑥外ではいい夫を演じる

モラハラ夫の特徴として、外では非常にいい夫を演じているということも挙げられます。モラハラ夫は自分の立場が悪くなることを非常に恐れていますから、周りの友達夫婦や職場の人などに自分がモラハラ夫だなんてバレることが怖いのです。

そのため、外では非常にいい夫を演じ、うらやましがられる夫婦になっているケースも多々あります。 周りの夫婦が「あなたたち夫婦を見習いたいわ~」とか「あなたたち夫婦に憧れる」なんて言ってくれると、夫のモラハラに悩んでいるなんて言い出せませんよね。

それも、モラハラ夫の戦略でしょう。自分の立場が悪くならないように対策として、外ではいい夫を演じ、自分の味方を増やしているのです。

そのため、「私たち夫婦は、外では仲のいい夫婦に見えるかもしれないけど、実は家では…」なんて妻がほかの人に相談したところで、「あのご主人に限ってそんなこと信じられないよ!」なんて言われてしまい、「奥さんの方がちょっと神経質なんじゃないの?」などと妻の立場が悪くなってしまうのもモラハラ夫の怖いところです。

妻も、周りから一度そういわれてしまうと、自分の居場所がどんどんなくなっていってしまうのが怖いため人に悩みを相談できなくなり、どんどん孤独にモラハラに耐えるという悪循環に陥ってしまうのです。

⑦普段はいい夫としてふるまう

モラハラ夫は、実は飴とムチの使い分けが非常に上手だといえます。モラハラをしていない普段は、非常に妻に優しかったり、子どもにも優しく、子どもたちも夫になついているというパターンも非常に多いです。この、普段はいい夫してふるまうというのも、夫が考える離婚されないための対策と言えます。

前述のとおり、モラハラ夫は妻との離婚を非常に恐れていて、実は妻なしでは生きていけません。あまりのモラハラに耐えかねて、妻が離婚を言い出すことのないように、あらかじめ飴をあげて対策をとっているのでしょう。

そうすることで妻は「私が怒らせなければいい夫だし、いい夫婦でいられる」「私さえ我慢すれば、子どもは幸せそう」などという感覚に陥ってしまうでしょう。

⑧責任転嫁が激しい

モラハラ夫がキレたとき、基本的に「すべてお前が悪い」というスタンスであることが非常に多いです。「こういう部分は自分が悪かったけど、ここはあなたが悪い、お互い悪い」というような話し合いは通じないでしょう。

「だからと言って暴力をふるうなんて…」とか「そんな言葉を平気で言うなんて…」とちょっとでも「やりすぎ」と伝えても、「ここまで俺を怒らせたお前が悪い」「普段の俺ならこんなことは言わない、こんなことを言わせたのはお前だ」という風に、なんとかして理由をつけて責任を転嫁するでしょう。

⑨妻の失敗は絶対に許さない

前述のとおり、モラハラ夫は自分の失敗や自分が悪いことをしてもすべて妻のせいですが、妻がもし失敗してしまったり、間違ったことをしたときには、ここぞとばかりに罵倒し、絶対に許しません。墓に入っても言うのではないかというくらいに、ずっと根に持ち続け、ことあるごとにその話を蒸し返してくることでしょう。

ただし、妻がその対策として「あなただってこの前…」なんて言っては、「過去のことを掘り返すなんて小さい人間だな、だからお前はダメなんだ」などと、自分のことを言っているような言葉を平気で言ってしまうのがモラハラ夫です。

⑩打たれ弱く傷つきやすい

実は、モラハラ夫は打たれ弱く傷つきやすいという特徴もあります。

ここまで読んでいただき、お気づきの方もいるかもしれませんが、とにかく妻を下に見ることで自分を保っているという時点で、自分の中でのコンプレックスが強かったり、人を見下していないと、自分に自信がなくてつぶされてしまいそうなのです。

だから、妻がモラハラに耐えかねて本気で離婚する言い出すと、急に撃沈して静かになったり、泣きついてくるというようなパターンも非常に多いようです。

また、妻が「俺の金で生きているくせに」と言われるのが嫌で、その対策として正社員雇用で働きだし、年収が伊夫よりも上回った場合、精神が崩壊かもしれません。

代表的なモラハラ夫の特徴について紹介してきましたが、ご自身の夫に当てはまるところはなかったでしょうか。

当てはまるところがないにこしたことはないのですが、もし当てはまる場合は、要注意です。今一度、モラハラとはどんなものかをしっかりと考え、夫のあなたへの態度を冷静に見てみてください。