モラハラ夫ってご存知ですか?モラハラは立派なDVの一つですが、暴力などと違って形に残らない以上、他の人に気づいてもらえなかったり助けを求めたりしにくい特徴があり、社会問題にもなっています。今回は、モラハラ夫の特徴と対処法をまとめました。

モラハラ夫に気を付けて!

こんな言動には注意して!モラハラ夫の特徴と対処法教えます
(画像=『lovely』より引用)

モラハラ夫と聞くと、まさか自分の夫がモラハラ夫だなんて…と思う人も多いかもしれません。ほとんどの人は当てはまらないかもしれませんが、中にはモラハラ夫であるのに、それに気が付いていない女性たちがいるのも現実です。

日頃から夫が怖いと感じていたり、明らかなモラハラを受けているのに、単なる夫婦喧嘩だと思っていたりするケースもあります。

モラハラ夫は理屈的な人が多く、自分の立場が悪くならないようにうまく立ち回りながら、相手を責めることが非常に得意です。

夫婦ですから、妻の性格をよく知っている夫はさらに女性の痛いところをついてきたり、女性の感情を手玉に取ったようにうまく操り、逃げ出したくても逃げ出せないようにしたり、自分が悪いと思い込ませたりしようとするでしょう。

モラハラとは?

モラハラとは、モラル・ハラスメントの略で、DVの一種でもあります。

相手を罵倒したり、「お前なんか」「お前には無理だ」「大したことないくせに」などと言って相手を抑圧することや逆に無視をするなど、精神的に相手を追い詰める行為のことをモラハラと言います。

近年モラハラが増加

モラハラ夫からDVを受ける妻の数は急激に増えてきており、2001年にDV禁止法という法律ができたほどです。法律が出来るほど、というのはつまりそれだけ人の命が関わっていたり、深刻な社会問題になってきているということなのです。

また、離婚の原因としてもモラハラが挙げられることも多くなっているようです。

モラハラ夫の特徴とは?

こんな言動には注意して!モラハラ夫の特徴と対処法教えます
(画像=『lovely』より引用)

冒頭にも申し上げた通り、モラハラ夫からモラハラを受けている妻は、まさか自分の夫がモラハラ夫だと思っていない人も多いですし、モラハラ夫の方も、自分がモラハラをしているという自覚がないというケースも多いです。

そのため、第三者から見てどう考えてもモラハラ夫であり、助けを求めるべきシーンでも、女性が一人で我慢をしてしまうケースも少なくありません。

まずは、モラハラ夫の特徴をしっかりと理解し、少しでもご自身の夫に当てはまる部分があれば、冷静な目で判断するようにしてみましょう。

①思い通りにならないと怒る

モラハラ夫の特徴として、まずは「思い通りにならないと怒る」ということが挙げられます。 自分の思い通りにならないとすぐに感情的になって怒って妻を威圧したり、冷静に見える場合でも理詰めで攻め続けて妻に一言も反論させないように話をするといった特徴があります。

怒鳴られたりすると特に、女性からしたら怖いですよね。常にモラハラ夫の考えることを先読みして行動することは不可能であるにもかかわらず、それができないと、相手が怖いと思うような勢いでまくしたてたり「だからお前はダメなんだ」などと責める傾向があるようです。

②豹変する

モラハラ夫に悩まされている女性たちのほとんどが、おそらく「こんなはずじゃなかった」と思っていることでしょう。夫婦になる前はモラハラ夫になる素質なんて微塵も感じないような男性も数多くいます。

ある日突然、何かのきっかけでモラハラ夫に豹変するというケースが非常に多くいです。例えば、妻の転職や就職先での異動などの環境の変化や、出産などがきっかけとなり豹変します。

元々実はモラハラ夫の素質を持っていたけれど、今までは普通の夫婦として生活できていた、しかし、何かのきっかけでモラハラ気質が芽を出したという場合が多いようです。これが、妻からしたら「いきなりどうしてこんなに変わってしまったの?」「こんな形の夫婦になるはずじゃなかった」と感じ、夫が怖い存在になってしまうでしょう。

③無視する

モラハラ夫の特徴として、無視するということもあります。

無視って一見、ただの夫婦喧嘩の延長での無視だったり、夫が子どもっぽく拗ねているだけのようにも感じますが、あまりにも姑息な無視を続ける場合や、夫婦として関係を築いていくのが困難なほどの無視、親族の中で自分だけ無視されるなどのいじめにも似たような無視と言った行為は立派なモラハラ行為です。

単なる無視だと、傷つくことを言われることもないし、怖い思いをすることもないからまだマシと思うかもしれませんが、実際にされると精神的に追い詰められることもあるでしょう。特に、夫婦ですから日常的に一緒にいるわけです。

そんな中で、一緒に暮らしていくうえで必要なときさえも無視をされると、妻は大切な話がしたいときにも夫の機嫌を常に窺わなければならないし、無視をされたら困る話題の前にはモラハラ夫の機嫌を良くしてから…などと、歪な構造が生まれています。

無視するほうは簡単かもしれませんが、無視される方は、無視されたことがない人が想像する以上に精神的な苦痛を受けています。無視は立派なモラハラでしょう。

④常に見下している態度を取る

常に見下している態度を取るということもモラハラ夫の特徴です。

これは特に専業主婦の方がターゲットになりやすいのですが、「俺がいなければ生きていけないだろう」「誰が稼いできていると思っているんだ?」などと、さぞ自分が妻を生かしてあげているかのような発言をし続けます。

それを言われないようにと、妻側の対策として、パートに出たり手に職をつけたりしようとしても、モラハラ夫は常に妻に自分よりも下にいてほしいため、その対策をなんとしても阻止しようとします。この手のモラハラ夫は、「1円も稼いでないくせに」「俺の金で暮らしているくせに」などという割に、妻が働こうとしたら全力で止める傾向がるのです。

特に、その阻止の仕方が陰湿で、「働いてもいいけど、今まで通り家事は完璧にこなせるんだよな?」「働くからと言って、家事や育児を俺に頼るなよ」などと平気で女性を追い詰めるようなことを言ってくるでしょう。

さらに、それでもモラハラされるよりはましだと思って、働きだしたところで結局は「俺の方が稼いでいるからな」などと度量の小さいことを言い、モラハラは止まらない場合が多いです。

この手のモラハラは、マネハラとも呼ばれますが、妻が何をしても自分が上に立ち続けようとして、ああいえばこういう、を繰り返します。モラハラ夫は、妻の立場を常に下に感じていないと自分という人間を保てないのです。