オキシトシンは食べ過ぎを防ぐ

オキシトシンが分泌されることによって、満腹感が得られるということもわかっています。自律神経が安定することで、イライラが治りストレスによる食べ過ぎが治るということでしょうか?たしかに「やけ食い」という言葉があるように、ストレスを感じていると食べても満腹感が感じられずに、つい次々と食べ物を手にしてしまうということがありますね。オキシトシンが分泌されると空腹感が減り、食事の摂取量が減り平均で摂取カロリーが122カロリーも減り脂肪の摂取も9グラム少なくなったという研究結果もあります。
オキシトシンとは、ダイエットにも効果があるのかもしれません。

オキシトシンは心臓機能を強化する

オキシトシンには医学的にも心拍数を抑え血圧の上昇を防ぐ効果があると言われています。
怒りで頭に血が上り、血圧が上がるということはよく知られていますが、オキシトシンは怒りを抑え、情緒を安定させる効果がありますので血圧低下や心拍減少の作用があります。
それにより血中のストレスホルモンを減少させ、心臓機能を高めます。身体をリラックスさせ、心臓機能も強化されるのです。

オキシトシンは質の良い眠りをもたらす

オキシトシンには心身をリラックスさせ、心拍数も抑えてくれる効果があるので、適度な眠気を促す入眠作用にも繋がります。自律神経を整え心身共にリラックスして眠ることができるので、非常に質の良い睡眠になります。
ストレスを感じていると交感神経系が過度に興奮して、睡眠を妨げます。不安や心配事で脳が覚醒されて、ベッドに入っても中々眠れないというようなことはストレス社会の現代ではよくあることかもしれませんが、オキシトシンが分泌されることで、情緒が安定し心地よい睡眠ができるのです。
オキシトシンとは精神安定剤のような効果もあるのですね。

オキシトシンは食べ物で増やすことができる?

素晴らしい効果がたくさんあるオキシトシンですが、オキシトシンを体内に増やすことはできるのでしょうか?
オキシトシンを含む食べ物があればぜひ取り入れたいですね。
オキシトシンは9個のアミノ酸でできているペプチドホルモンです。ペプチドホルモン自体は豚肉や牛肉などのタンパク質に含まれているのでオキシトシンを含む食べ物としては存在するのですが、オキシトシンとして体内で吸収するためには分解をする必要があり、その過程でオキシトシンは別の物質に変化してしまうのです。
だからたとえオキシトシンを含む食べ物を摂取しても、オキシトシンは食べ物で増やすことができないということになるのです。

結論としてオキシトシンを含む食べ物を口から摂取しても、脳内のオキシトシンは増えないということになります。
食べ物で増やすことが出来ないのなら、どうすればオキシトシンの分泌を促し増やすことができるのでしょうか?
実は、オキシトシンは分泌されやすい行動を取ることで、脳内で作られ増やすことができるのです。

オキシトシンを増やす行動~①スキンシップを多くする~

人間関係を円滑にするオキシトシンを増やすためには、ずばりスキンシップはとても効果的な方法です。
相手の腕や背中をさすったり、握手やハグや、また子供の頭をなでたりなどでも良いでしょう。
一日の少しの時間でも良いのでこのようなスキンシップを心がけることで、触った人にも触られた人にもオキシトシンが増えると言われています。家族や友達や恋人など、触っても安心な人で行うのが良いでしょう。
子供の頃は、お母さんに抱っこされたり触れ合っていると安心できたように、大人になっても触れ合うことでオキシトシンが分泌され、精神的にも安定されるのです。

オキシトシンとは?効果は何?食べ物で増やすことができるの?
(画像=『Lovely』より引用)