何でディスる文化が生まれたの?②
ヒップホップの曲の繰り返しが多いわけとは
ヒップホップの曲を聞いている人は「やたらとサビの繰り返し多いな」とか「なんか同じループ多いな」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
元々は黒人音楽で自分たちの主張をサビに持ってくることが多く、1番大事だと思うことを何回も繰り返していたからといわれています。
不自然に聞こえてしまうようなサビのループにもちゃんと意味があったんですね!
元々は簡単なトラックが多かった
また同じトラックのループが多いと感じるのにも意味がありました。
元々黒人のヒップホップ自体が音楽製作に恵まれた環境でつくられたものではなかったため、簡単なパーカッションやリズム、メロディでつくる必要があったためです。
確かに差別や貧困で苦しんでいる人がターンテーブルを使ってバリバリに活動していたとは思えませんよね・・・・。
音楽製作に対して不慣れな人たちが自分たちの環境にあるものでつくったところから始まったのがヒップホップや「ディスる」というスタイルにもつながっているんですね。
そう考えるとボイスパーカッションなども興味深いです。
ディスる と深い関係があるBEEF
ここで「ディスる」という単語と密接な関係を持っているビーフについても述べていきたいと思います。
綴りはBEEFと書きます。あの牛肉ですね。
略語や新語は全く新しいものではなく、昔からの意味や文化が略されているケースも多いです。
BEEFには論争という意味も
ビーフとは牛肉の他にも論争という意味のスラングをしめしています。
かつて1980年代に、自店の牛肉の大きさをアピールするために他店の肉を見て
「牛肉はどこにあるの?」と挑発的に発言したCMを放送したのが元となっています。
テレビだったこともあり、ここからちょっとした論争になりました。
業界用語からの派生
そういった経緯から今では論争をあらわすスラングとしてビーフが使われています。
それぞれの業界での専門用語などは何故そう略されたのか、普段普通に暮らしていては分からない意味をさす略語やスラングは多いですよね。
ディスるという単語に限らず業界用語は同じ日本語でも理解できないものが多いのも仕方ありません。
ディスる が日本で使われだしたのは?①
起源や意味が分かると英語などの外来語や略語って面白く感じてきますよね。特にネット発祥の略語などはバリエーションが多く、暮らしに浸透している単語も多くあります。
ディスるという単語が日本で使われだしたのはやはりヒップホップの音楽業界からきていました。
やはりヒップホップカルチャーから
ディスるという単語が日本で使われだした当初はまだネットが普及していなく、明確に誰がいつ使いはじめたのかはハッキリしていません。
ですが日本でヒップホップが取り入れられた時点でディスる文化はあったため、使われだしてから20年近くがたっているといえます。
ディスられたら返事をすることも
2000年代のヒップホップの音楽には誰か他のアーティストへディスる意味をこめた曲も多く、今に比べて自由な風潮ともいえたかもしれません。今では他のアーティストの悪口を曲にしたらSNSの発展などですぐに炎上してしまいそうですよね。
有名なアーティストでもディスは取り入れられており、ディスられたらそれに対して返事をするアンサーソングと呼ばれるものもありました。