母と同じにはならないと思っていた

お酒で人生が壊れた女性、アルコール依存支援の集まりに参加して号泣のワケ<漫画>
(画像=『女子SPA!』より引用)

――最上さんのお母さんもアルコール依存症に苦しめられ、47歳の時に脳溢血で亡くなっていますが、自分も同じように飲むことに抵抗はなかったのでしょうか?

最上「最初のうちは避けてましたよ。『お酒のせいでお母さんがああなったから飲みたくない』って。でも、社会に出ると周りの人たちは普通に飲んでるじゃないですか。それで抵抗感は薄れました。自分は母と同じにはならない、大丈夫だと信じてたし、飲んでみたら『こんな魔法みたいな良いものだったのか』って思いましたもん。でも、気が付いたら母のようになっていて、すごく自分でも嫌な気分でしたね。なんでこうなっちゃったんだろうって」

自助グループは自分のことをさらけ出せる場所

――そして、アルコール依存症の方々が集う自助グループへと辿りついたわけですね。この会を知ったきっかけは?

最上「もともとは母親のために見つけたもので、チラシをたまたまとってあったんですよね。自分がそうなった時にふと思い出して、行ってみようって思いました」

――実際に足を運んでみて、どんな印象を受けました?

最上「正直、行く前は相談窓口みたいな場所だと思ってたんですよ。困ってるって言えばアドバイスをくれるみたいな。でも、本にも書いたように、実際は自分のことを曝(さら)け出すように、みんなの前で話をする場だったんです」

――「いきなりそんなの無理!」ってなりませんでした?

最上「そこに居る人たちの雰囲気が最初から温かかったから大丈夫でしたよ。よく来たね、どうぞどうぞって歓迎のムードだったので問題なかったです」