著者として翻訳書をきびしくチェックするかというと、そういうこともありません。今回の本が実用書だというのも要因のひとつでしょう。もしこれが小説や詩だったら、どれだけニュアンスや雰囲気を伝えてくれているのか確認したいと思ったでしょうし、翻訳のオファーがあった時点でそう申し出ていたでしょう。だけど実用書だと、現地の読者に内容がちゃんと伝わって役立てていただければいいという基準になります。現地のニーズに合わせてローカライズされることにも抵抗は覚えません。

その言語がどれだけ自分から遠いかも関係すると思います。もし翻訳されたのが英語やスペイン語だったら、自分で読み込んで確認したでしょう。でも、中国語繁体字は、読めないんですもの……ただ、ただ、「ほお~」です(笑)

そう考えると、主に英語圏の著者の場合、日本語は遠い言語でしょうから、きっと今回の私のように「ほお~」と感心しながら、ありがたくも素敵な妖精さんに感謝をささげてくれることでしょう。


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