移住支援で家賃補助のある自治体

憧れの田舎暮らしは家賃無料も可能!家賃を抑えて田舎暮らしをするには
(画像=『移住支援.com』より引用)

住宅費を抑えることで、全体の生活費を節約することができます。家賃をできるだけ安くしたい場合は、自治体が設ける家賃補助制度を活用するのがおすすめです。ここでは、以下の5つの自治体について解説していきます。

・北海道岩内町
・青森県つがる市
・長野県山ノ内町
・香川県さぬき市
・長崎県雲仙市

一般的に、田舎エリアの自治体では人口減少が深刻化しています。そのため、市町村内の人口を増やすことを目的に、豊富な移住支援制度を施行している自治体が多い傾向にあります。田舎暮らしを送りたい方は、各自治体の家賃補助制度について確認してみましょう。住宅費を安く抑えることで、経済的負担の少ない田舎暮らしを楽しめます。では、5つの自治体の詳細について説明していきます。

北海道岩内町

岩内町は、北海道の西部に位置する自治体です。「野束川」「運上屋川」「ポンイワナイ川」をはじめとする河川の多いエリアとなっており、美しい川と山々の景色が融合する自然環境の良さが特徴です。岩内町には、海域公園である「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」があります。広葉樹や高原植物のほか、日本国内で唯一の「フサスギナ」の植物群落があることでも知られています。自然と共存した暮らしを実現できることから、「大自然の中で田舎暮らしを楽しみたい」「都会から離れて田舎で長閑な生活を送りたい」という方におすすめの移住地です。尚、岩内町で実施されている家賃補助には、以下が挙げられます。

岩内町移住定住促進補助金
町外からの移住者に対して、家賃補助を行っています。補助額は{家賃-住宅手当等}×2分の1となっており、上限は2万円です。補助の対象期間は36ヶ月間で、賃貸契約完了後30日以内に申請する必要があります。尚、補助金の受給条件には、世帯全員が40歳未満であることや、町内会への加入などが含まれます。

青森県つがる市

青森県つがる市は、人口3万人弱の自治体です。「日本海」「屏風山」「岩木川」「十三湖」などの多彩な自然環境に囲まれており、四季の移り変わりを日々感じながら暮らすことができます。のんびりとした田舎暮らしを楽しめるつがる市ですが、生活の利便性に優れている点もポイントです。市内には「イオンモールつがる柏」などの商業施設があり、日常の買い物に便利な立地となっています。

]また、小中学校、高等学校、図書館、学習塾などの教育機関や公園も充実していることから、子育て世帯にとって暮らしやすい移住地です。「田舎でのびのびと子どもを育てたい」「子どもの感受性を伸ばせる環境で子育てしたい」と考えている方は、つがる市への移住を検討してみてはいかがでしょう?尚、つがる市では、以下のような家賃補助を実施しています。

子育て・若年夫婦世帯移住応援事業
つがる市のアパートや借家に移住した子育て世帯と若年夫婦世帯に対して、家賃補助を行う制度です。若年夫婦世帯の場合、夫婦ともに40歳未満であることが条件となります。{家賃-住宅手当等}×2分の1が補助額の計算方法となり、上限は子育て世帯が3万円、若年夫婦世帯は1万5,000円 です。補助期間は最長60日間で、4月と10月の年2回に補助を開始します。尚、転入日から1年以内の移住者が対象となります。

長野県山ノ内町

山ノ内町は、長野県の北東部に位置しています。温泉の名所として知られており、「湯田中渋温泉郷」には毎年多くの観光客が訪れます。町内の90%が森林となっていることから、貴重な植物や野生動物が生息する自然豊かな環境です。野生のニホンザルが温泉に浸かる「地獄谷野猿公苑」などもあり、本格的な田舎暮らしを味わうことができます。また、山ノ内町は、リンゴやブドウなどの果樹園が多い自治体です。旬の果物を安く手に入れられることはもちろん、週末にはフルーツ狩りを楽しめる点もポイントです。尚、県庁所在地の長野市からは、車で40分ほどの所要時間となっています。市街地へのアクセスも良いことから、都市部での就職を検討している方にも最適です。以下は、山ノ内町で活用可能な家賃補助の詳細です。

若者定住促進家賃補助金
結婚を理由に山ノ内町へ移住してきた若者夫婦に対して、家賃の補助を行う制度です。受給の条件には、夫婦ともに45歳以下であることと、夫婦の年齢の合計が80歳を超えないこと、世帯の総所得が599万円以下であること、住宅の専用床面積などが含まれます。月額の家賃が23,000円以下の場合、家賃から12,000円を引いた金額が支給されます。月額の家賃が23,000円以上の場合は、家賃から23,000円を引いた金額の2分の1に11,000円を加算した金額が補助額です。尚、婚姻届の提出から3年経過した場合、補助金の申請資格を失うので注意が必要です。

香川県さぬき市

さぬき市は、香川県の東部に位置する自治体です。瀬戸内海に面しており、「シーサイドコリドール」や「ドルフィンセンター」をはじめとする海に関連した観光地が充実しています。また、さぬき市の南側には「讃岐山脈」があり、緑豊かな環境で田舎暮らしを楽しめます。市内にはJR四国、高松琴平電気鉄道、大川バス、コミュニティバスが走っているため、交通の利便性に優れている点も魅力です。尚、さぬき市内には「へんろ道」が整備されており、遍路の締めくくりとされる「第86番札所志度寺」「第87番札所長尾寺」「第88番札所大窪寺」があります。文化や歴史の特色が色濃いエリアとなっているため、日本文化を感じながら田舎暮らしをしたい方におすすめです。以下は、さぬき市が実施する家賃補助です。

さぬき市移住促進家賃等補助金
香川県外からさぬき市へ移住した場合、12か月間に渡って家賃補助を受けることができます。ただし、転入前に遡って3年以上を香川県外で過ごす必要があるほか、単身世帯の場合は40歳未満が受給対象です。家賃補助額は、{家賃-住宅手当等}×2分の1、もしくは2万円のいずれか安い方が適応されます。

長崎県雲仙市

長崎県雲仙市は、人口4万人強の自治体です。島原半島に位置しており、白い砂浜と美しい海が魅力的です。また、雲仙市は、独特の地形を持つことで知られています。海に浮かぶ島でありながら、成層火山の「雲仙普賢岳」がそびえ立つ特殊な自然環境のエリアです。珍しい動植物を観察できることから、大自然の中で田舎暮らしを満喫できます。また、独特の自然環境を持つ雲仙市は、農業と漁業が盛んな自治体です。

雲仙市の固有種となる野菜も多く、現地生産の食材を安く購入できるというメリットがあります。日常的に良質な食材を食べられることから、健康的な食生活を目指す方にとって理想的な移住地です。尚、雲仙市が行っている家賃補助制度は、以下のようになっています。

若者UIターン家賃補助金
18歳〜35歳を含む世帯が雲仙市外から移住した場合、24ヶ月間に渡って家賃補助を受けられる制度です。ただし、複数世帯の場合は、35歳以下の者が2名以上居住している必要があります。{家賃-住宅手当等}×2分の1が補助額となっており、上限は単数世帯で月額1万5,000円、複数世帯で月額2万5,000円です。尚、承認期限は、転入届の提出後90日以内となっています。

まとめ

憧れの田舎暮らしを始めたい方は、家賃無料の物件に着目してみましょう。移住支援制度、自治体、空き家バンクを利用することで、家賃を実質ゼロ円にすることができます。また、住居の取得を視野に入れている場合、貸付期間終了後に無料譲渡される空き家をチェックするのがおすすめです。購入費用がかからないことから、格安で空き家を手に入れられるというメリットがあります。ただし、空き家を取得する場合は、経済的デメリットが存在することも忘れないようにしましょう。各自治体が実施する移住支援制度を確認し、自身にとってベストな選択肢を見極めてくださいね。


提供・移住支援.com

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