アロマオイルの作り方
キャリアオイルに漬け込んで作る方法(ハーブオイル)
キャリアオイルと呼ばれるオイルに、ハーブや植物を直接入れて作ります。最初に少し熱して、あとは漬け込んでおくだけでできるので、とても簡単ですよ。
★用意するもの
- 耐熱性のガラス瓶、またはガラス容器…ふた付きの瓶や容器で、あらかじめ煮沸消毒しておきます。
- キャリアオイル
- お好みのハーブや植物…どちらもしっかりと乾かしておきます。
★作り方
- 耐熱性のガラス容器やガラス瓶にハーブ(または花)とキャリアオイルを入れてよく混ぜます。
- 弱火で1時間ほどじっくり湯煎にかけます。
- 火を止めたらゆっくりと覚まし、そのまま半日ほど放置します。
- 数日、常温で置いておいて、キャリアオイルにハーブの香りが移ったらハーブを取り除きます。
- 完成!
水蒸気蒸留法で手作りする方法(アロマオイル)
水蒸気蒸留法とは、熱い蒸気をハーブや植物に当ててアロマオイルを作る方法です。
原理としては、
- 熱した蒸気をハーブや植物に当てて、芳香成分を含んだ蒸気を発生させます。
- その蒸気を氷などで冷やすと、水蒸気が冷やされて液体になります。
- その液体はオイルと液体に分かれるのですが、軽いオイルは上に浮くのでオイルだけをスポイトなどで吸い取ります。これがアロマオイルです。
このとき、オイルの下にできた液体はハーブの良い香りがしており、「芳香蒸留水」または「フローラルウォーター」と呼ばれています。この液体の部分にも植物の恵みがたくさん含まれていますので、捨てないでとっておきましょう。
水蒸気蒸留法でアロマオイルを作るための専用の器具も売っていますが、けっこう高価です。いきなり全部そろえるのは勇気がいりますが、原理さえ踏まえておけば大きめの鍋と耐熱容器で作ることができます。
ぜひ、動画を参考にして作ってみてくださいね。
ただ、水蒸気蒸留法でアロマオイルを作る場合、大量のハーブや植物が必要になります。ガーデニングでたくさん増えたハーブをふんだんに使ってみてくださいね。アロマオイルを作るときは庭でたくさん育ったハーブを使うほかに、乾燥させた状態で売っているハーブティーを使うのも良い方法です。
アロマオイルの材料はネットでもアロマ専門店でも買うことができます。乾燥させた状態でたくさんのハーブが揃っていますので、より手軽に始めることができますね。
アロマオイルを手作りするときにおすすめのハーブ
ラベンダー…アロマバスや化粧水に
【ラベンダーの効能】
- 殺菌効果:ニキビや皮脂の気になるお肌のスキンケアに。
- 炎症を抑える:ヤケドや湿疹の治療に。
- リラックス効果:不眠症の解消、ストレスや緊張の緩和。
市販されているアロマオイルのなかでも特に人気が高いのがラベンダーです。ラベンダーは紫色のきれいな花が咲くので、観葉植物として育てている人も多いですよね。比較的育てやすい植物ですので、アロマオイルの材料として最適です。
ラベンダーは、産地によって香りが変わると言われています。自分が育てたラベンダーをオイルにしたらどんな香りになるのか、興味がわきますね。
ペパーミント…ルームスプレーに
【ペパーミントの効能】
- リフレッシュ:気分を切り替えたいとき、眠気を覚ましたいとき
- 頭痛の緩和
- 抗菌作用:汗や皮脂が気になる季節に
ペパーミントは、いわゆるミントのスーッとした香りです。多年生で育てやすいペパーミントは、植えるとどんどん増えますのでなかなか消費しきれません。そこで、ペパーミントの葉っぱをたくさん使ってアロマオイルを作りましょう。
カモミール…スキンケアに
【カモミールの効能】
- リラックス効果:不眠症の解消
- 炎症を抑える:ニキビややけどの治療、肌荒れの解消
- 保湿作用:肌にうるおいを与える
- 生理痛の緩和
- 身体を温める:リンパマッサージなどにおすすめ
白い花びらが可愛いカモミール。
よくカモミールオイルはりんごの甘い香りがすると言われますが、実はりんごのような香りがするのは花が咲いているときのことで、オイルにしたときは薬品のような独特の香りがします。香りを楽しみたい場合は、香りのよいオイルを混ぜて使うのがおすすめですよ。
カモミールには「ローマンカモミール」と「ジャーマンカモミール」の2種類があります。この2種類は効能は似ていますが、花の形と香りが違います。
レモン…ルームスプレー、掃除用に
【レモンの効能】
- リフレッシュ効果:気持ちを前向きに明るくする、不安の解消
- 殺菌消毒作用:部屋の空気のリフレッシュ、掃除に
- アクネ菌を抑える:ニキビ予防
レモンのオイルは、レモンそのもののさわやかな柑橘の香りがします。甘すぎず、なじみのある香りですので、家族が集まるリビングで使うのに向いています。
ただ、レモンオイルには、肌に塗った状態で日光に当たると肌にダメージを与える「光毒性」という作用があります。いわゆる「油焼け」とも言われているもので、オイルを塗った状態で紫外線を浴びると、油分が酸化し、肌がくすんだり色素沈着を起こしたりするものです。
油焼けを防ぐために、レモンオイルをスキンケアに使うときは、日中や朝は避けて夜だけにしましょう。
ローズマリー
ローズマリーはお料理やお菓子などにも使われることの多い、とてもメジャーなハーブです。収れん作用と殺菌効果があるので、スキンケアに適しています。ハーブオイルなどを作った場合には、スキンケアオイルとして活躍してくれるでしょう。肌質を問わず使うことができるところもポイントです。
ローズマリーのその刺激的な香りは、お肉を食べる際に消化を手助けしてくれたり、また防虫効果としても効果を発揮してくれたりします。用途の広い、とても便利なハーブの一つですね。
葉をこするだけでもその爽やかな香りを楽しむことができますが、ぜひお部屋全体をローズマリーの香りで満たしてみましょう。
無気力なとき気分を高める役割を果たしたり、抗うつとしてもとても有効だと言われています。自信がないときに、自分を肯定することができるようになったりと、体だけでなく心にも強く作用します。
何か急いで仕事を片付けてしまいたいときなど、ローズマリーの香りは集中力をアップさせてくれます。また、勉強にも効果的ですよ。
いろいろな場面で効果を発揮してくれるローズマリー、ぜひアロマオイルを手作りして楽しんでみましょう。