年末年始や新年度の始まりと共に多くのスタジオで開催される「サンカルパ瞑想」。
サンカルパ瞑想で「願いが叶った!」という声も聞かれますが、実際どのような瞑想で、どうして願いが叶うのか。
ここではサンカルパ瞑想について詳しくご紹介しましょう。
サンカルパ瞑想とは?どんな瞑想なの?
サンカルパはサンスクリット語で、日本語で直訳すると「決意、願望、意図、誓い」といった意味があります。
サンカルパ瞑想はここ数年の間に多くのヨガスタジオで取り入れられ、ちょっとしたブームになっている印象がありますが、ハタヨガやタントラヨガなどで伝統的に伝えられてきたインドでは古くからある瞑想方法の一つです。
サンカルパ瞑想には、
- 自分の「願い」をチャクラに埋め込んでいく
- ヨガの練習とセットで行う
といった共通している点が2つあり、自分の叶えたい願いを体のエネルギーポイントである7つのチャクラに埋め込んでいくことをイメージしながら行うパワフルなものであることが分かります。
叶えたい願いが心願であるかを知る必要がある
では、私が行っているサンカルパ瞑想についてご紹介したいと思います。
まず叶えたい願いを頭に思い浮かべたり紙に書いたりして、その後ヨガのアーサナや呼吸法・瞑想の練習を行います。
練習の後にもう一度、ヨガの練習前に頭に浮かんだ願いが本当に叶えたいものであるのかを自分に問います。これは非常に重要なプロセスです。
私がサンカルパ瞑想を学んだ時に、恩師から「これまで叶っていない願いはあなたの本当の意図するものではない可能性がある。だから叶っていないのではないか」と言われました。
例えば、よくある願いの一つの「お金持ちになりたい」であれば、
- あなたはお金持ちになってどうなりたいのか
- 本当に今お金が足りていないのか
- どれくらい足りていないのか
- 一体なんのためにお金持ちになりたいのか
など、もっと具体的に考えないと自分の人生の指針となる「意図=サンカルパ」にはなり得ないのです。
もしかするとお金は十分あるのに気持ちが不安になっているだけかもしれない。そうであるならば「私の心はいつも安定しています」が真のサンカルパになります。
もし、お金に余裕を持って寄付したいと思っているのなら「私はいつも人と分かち合うことができます」がサンカルパになるのです。
「痩せたい」も「健康的な食べ物を選び必要な分だけを食べる選択ができます」とか「自分の体が大好きで自信を持って過ごしています」とか、より具体的に願いの背景にある心願が見えないと「ただの願い事」ではそれを達成するための行動が挫折しがちで叶わないのだと教えられました。
そのため、まずは自分の願いを書き出しますが(思い浮かべるでもOK)、アーサナや呼吸法、瞑想などで心身をいったんクリアにすると、最初に書き出した願いの背景にある心願がわかるようになり、チャクラに埋め込める自分なりの「真言(マントラ)=サンカルパ」になるのです。
サンカルパ瞑想でどうして願いが叶うの?
自分が本当に叶えたい願いやありたい姿がサンカルパ(自分自身への誓い、約束、行動指針)として「簡潔な言葉」で表現できると、その姿をありありと思い浮かべることができるようになります。
先の例で「私の心はいつも安定しています」で言うなら、周囲の変化に影響されずいつも落ち着いていて笑顔の自分を思い浮かべることができるはずです。
この状態になったら、叶うまでの時間は最短になります。
さらにサンカルパ瞑想は脳内がリラックスした状態、つまり潜在意識にアクセスできる状態になっているので、心に浮かんだ心願が非常に叶いやすい状態になっているのです。
サンカルパ瞑想が「寝ヨガ」とも言われるヨガニドラやシャバアーサナとセットで行われることが多いのも、その時の脳内が深いリラックス状態=潜在意識と顕在意識を漂うような状態にあるからです。