新しい靴が1足あれば、服はよみがえる
──なるほど。そうでしたか。でも、好きで長年着ていても、着慣れる、見飽きる服もありますよね?
このバレリンは、履きやすくて差し色としても使いやすい。色違いで4足大人買い!
「じつは私の場合、それがあまりなくて……。何年着ていても、袖を通すたびに『やっぱりこれ好き! このデザインいい!』と思うんです。頑固なのか、一途なのか(笑)。でも、好きなアイテムって、どうしても“同じ組み合わせ”で着ることが多くなりますよね。そうすると、たまに何か変化が欲しいな、ちょっとつまらないかな、と思うことはあります。それでも、好きなブランドのショップを覗いても、今季はいま一つピンと来ない……ということも。
そんなときは、無理して洋服を購入せずに、私は『靴』を新しくします。以前もムックの中で書いたことがあるのですが、いまどきの靴を1足投入することで、見慣れた服がまた違った表情を見せて、輝き始めるんです。だから、何か一つ新調するなら、私は『靴』がおすすめ!とよく言っています」
お気に入りのミュールサンダル
──特集の中では、黒とベージュのバイカラーのミュールサンダルが紹介されていますね。
存在感抜群のミュールサンダル。身に着けるアイテムが少ない春夏の季節には、こだわり小物がおしゃれの味方!
「はい。これなどまさにそう。デニムも、個性的なオールインワンも新調したものではないのですが、うまく調和して。ヒールが凝ったデザインなのと、2色使いなのでどんな色にも合わせやすいし、存在感があります。 じつはこれ、とても気に入って購入したものの、まだ、おろすのもったいないかな~としばらく躊躇していました」
──その気持ち、わかるような気がします。好きだからこそ、もったいなくて履けない。おろすタイミングを考えるってありますよね。
「ええ(笑)。でも、3人の子どもたちから一斉に『なぜ履かないの? いま履かないで、いつ履くの!?』と。ハッとしました。ヒールはチャンキーで安定感はありますが、高さがあるので、2、3年後の私の年齢では、これを履いてたくさん歩くのは難しくなっているかもしれない。ならば、いまどんどん履いて、楽しもう! と思いました」