外国株へ投資したいときの証券会社の選び方

外国株には、日本に居住する人でも投資できます。外国株投資に向いた証券会社は、どこに注目して選べばいいのでしょうか。

銘柄、コスト、情報コンテンツの充実度などで選ぶ

外国株投資を行うには、日本株投資と同じように証券会社での口座開設が必要です。また、証券会社によって取り扱い可能な国や銘柄数が異なります。

また、外国株投資では日本株投資にはないコストがかかることにも注意が必要です。主なコストに国内手数料と現地手数料があり、日本円で現地通貨を購入する際には為替手数料も必要です。税金も日本と現地の二重でかかりますが、現地課税については確定申告により外国税額控除を受けることができます。

外国株の運用には、各国の市場動向をしっかり掴むことが不可欠です。証券会社によっては、企業情報や業績予想なども日本語で提供していますし、動画コンテンツやセミナー開催などのサービスもあります。はじめて外国株に投資する人には、初心者向けのコンテンツの充実度はチェックしたいポイントです。

おすすめのネット証券3社

ネット証券大手は外国株の取扱いも多く、コンテンツも充実しています。口座開設から日々の取り引きまでをオンラインで完結できるのも魅力です。ここでは主要なネット証券3社の特色を比較してみましょう。2020年11月時点での、取り扱い国と銘柄数を比べてみましょう。

・おすすめのネット証券1:SBI証券
 

米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

3,394

1,365

62

553

30

SBI証券は、取り扱い国が多いのが特徴です。これから成長が期待できるASEAN株も充実しています。提携している住信SBI銀行の外貨普通預金で両替をすると、円/米ドルの為替手数料(片道)が4銭になるといった特典があり、コストを抑えた外国株投資をしたい人におすすめです。

初心者向けのコンテンツも充実しており、「外国株式ゼミナール」では、外国株の魅力やメリット、手数料や税金など、外国株ならではの特徴について知ることができます。SBI証券の取り引き画面の操作方法も丁寧に説明されているので、株の売買が初めてでも安心です。

・おすすめのネット証券2:楽天証券
 

米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

3,070

902

×

151

×

楽天証券の魅力の1つは「楽天経済圏」の恩恵を受けられることでしょう。普段からよく楽天のサービスを活用し、楽天ポイントを貯めている人なら、外国株取引でも楽天証券を利用することでさらにポイントを貯められるだけでなく、ポイントを使って投資することもできます。

手数料コースを「超割コース」にすることで、取引手数料の1%が楽天スーパーポイントで還元されます。さらに超割コースの大口優遇を達成するとポイント還元は2%となります。

外国株初心者向けコンテンツも、米国・中国・アセアン株それぞれにガイドする「外国株式取引入門」など充実しています。また、企業情報や業績予想などは日本語で表記されており、銘柄検索もカタカナで入力できるため、英語に自信のない人でも取り引きにそれほどの支障はないでしょう。

・おすすめのネット証券3:マネックス証券
 

米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

3,668

2,000以上

× × ×

(すべて2020年12月24日時点、編集部調べ)

米国株や中国株に特化しているのがマネックス証券です。その他の地域の取り扱いはありませんが、米国株と中国株の銘柄数はネット証券のなかでも群を抜いています。

取り引きコストの面でも、マネックスは優れています。米ドルについては買付時の為替手数料が無料で、さらにNISA口座で外国株を買付すると国内取次手数料も全額キャッシュバックされます。

コンテンツも充実しており、無料で利用できる「銘柄スカウター米国株」では、過去10年間の企業の売上高や営業利益などをグラフで表示できます。企業の株価や時価総額、配当利回りなどを一覧比較できる「銘柄比較機能」も便利です。

まとめ:時価総額をチェックして、世界の有望企業に目を向けよう

株式投資をするうえで、時価総額をチェックすることは企業の価値を正しく見極めるためにも非常に重要です。そして、日本だけでなく世界の企業にも目を向けるようにすると、優良な投資先を見つけられる可能性が広がります。

時価総額上位20位中、7社がIT系企業となっており、多くはさらなる上昇傾向を示しており、投資先としての可能性も大きいといえそうです。ネット証券を活用すれば取引コストも抑えられますし、各社の傾向を踏まえて口座開設すれば、より希望にあった投資ができることでしょう。

提供・ANA Financial Journal

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