更年期太りの原因1、基礎代謝量が低下するから

基礎代謝という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、そもそも基礎代謝量って何?って思われた方もいますよね。

基礎代謝量とは、体温を維持したり、呼吸をしたり、生きていくために必要な最小限のエネルギー量のことです。つまり、全く動かない状態・1日中ゴロゴロしている状態でも、勝手に消費されるカロリーの量なんです。

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(画像=『女子SPA!』より引用)

この基礎代謝量は、年齢を重ねるにつれ、筋肉が落ちたり、細胞が老化することにより、残念ながら年々減っていってしまいます。そのため、たとえ若い頃と同じ食事や生活習慣でも、食べたものをエネルギーとして消費しきれなくなるので、太ってしまうのは当然のことと言えるんです。

ちなみに、女性の場合、18歳を基準にすると、基礎代謝量の低下により、1年ごとに0.3㎏の脂肪が蓄積されていくと言われています。なので、30歳で約3㎏、40歳では約6㎏、そしてなんと!50歳では約9㎏もの脂肪が体についてしまうことになるんです。

更年期太りの原因2、血糖値が上がりやすくなるから

血糖値は、歳を重ねるごに上がりやすくなるんですが、そもそも、「血糖値が上がりやすいと、なぜ太りやすくなるの?」と思われた方も多いと思います。

どういうことか説明すると、血糖値が上がると、血糖値を下げるために『インスリン』というホルモンが分泌されます。

この『インスリン』、血糖値を下げてくれるだけならいいんですが、なんと、糖分を脂肪に変えてため込むという働きもしているんです。ですから、血糖値が上がれば上がるほど、インスリンが沢山出て、脂肪をため込みやすくなる。結果体脂肪が増えていくというわけです。

つまり、歳を重ねて血糖値が上がりやすくなると、脂肪をため込みやすくなるので、若い頃には太らなかった食事量でも、太りやすくなってしまうんですね。