メイドカフェを文化に。今もメイドでありつづける譲れない想い

 hitomiさんはあっとほぉーむカフェを運営するインフィニア株式会社のChief Branding Officer(CBO)としてブランディングの責任者を務めています。コロナ禍の前は海外にも出向き、日本のメイドカルチャーのPRにも取り組んできました。その傍らでメイドとしてお屋敷に立つことも欠かしません。今も“メイドであること”への愛の根底には次のような思いがあるそうです。

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“伝説のメイド”が語る、二児の母になっても店に立ち続けるわけ「メイドを文化に」
(画像=『女子SPA!』より引用)

「メイドカフェを文化にしたいんです。文化になるものって長い歴史がありますよね。職人さんだったら、長い時間をかけて技術を磨いていきます。接客のテクニックだって磨けば磨くほど光るもの。単にメイドは若ければいいということになってしまったら、文化にはならない。だからあっとほぉーむカフェがメイドという職業を長く続けられる場所にしたいし、私自身も長く続けたいんです」

 “いつまでメイドが続けられるのか“ということはお店で働くメイドが誰しも抱える悩みだとhitomiさんは話します。メイドたちの悩みを聞く「hitomi部屋」ではそんな悩みを打ち明けるメイドが多いとか。そんなときはその子がお店で担う役割や個性を一緒に探したり、励ましているそうです。

テレビ番組で結婚・一児の母であることを発表

 2019年、Twitterのトレンドにhitomiさんの名前が上がります。それはNHK総合『プロフェッショナル』でhitomiさんの単独特集が放送されたときでした。番組内でhitomiさんが結婚をしていること、一児の母であることを公表したのです。

「放送前はどんな反応があるのかが怖かったです。それはファンが離れてしまうことや、嘘をついていたのかと責められることではなくて、私がこだわってきたメイドの世界観を私自身が壊してしまうんじゃないかという恐怖でした。それでも自分の頑張っている姿と一緒に公表することで、女性の方に共感を持ってもらったりメイドを身近な存在だと感じてくれたりするのではないかという思いがありました」