秋葉原の定番スポットとして定着したメイドカフェ。中でもあっとほぉーむカフェは2004年にオープンした大手老舗店です。開店当初は男性客がほとんどの店内でしたが、現在はそのエンターテイメント的な魅力が広く知られ、女性の客足を伸ばしています。

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“伝説のメイド”が語る、二児の母になっても店に立ち続けるわけ「メイドを文化に」
(画像=『女子SPA!』より引用)

hitomiさん

 hitomiさんはあっとほぉーむカフェに所属する総勢約500名のメイドの頂点に立つ「レジェンドメイド」。メイド歴17年の経験を活かし、あっとほぉーむカフェを運営するインフィニア株式会社の役員としてメイド文化の普及に務めながら、現在もメイド姿でお店に立ち接客を続けています。

高校生の時にあっとほぉーむカフェに入店

「ギャルだったから根拠のない自信があったんです」とメイドを始めた17年前を振り返ります。高校生だったhitomiさんが深夜のテレビ番組を観ていると、そこに映っていたのは当時まだアンダーグラウンド的な存在だった秋葉原のメイドカフェの様子でした。

“伝説のメイド”が語る、二児の母になっても店に立ち続けるわけ「メイドを文化に」
(画像=『女子SPA!』より引用)

「『こんな仕事があるんだ』と思ったのと同時に、ご主人様(メイドカフェに来る男性客)とメイドの会話が盛り上がっていなかったことが気になったんです。『もうちょっとこういうふうに返してあげたら盛り上がるんじゃないかな』って。同じく番組を観ていた仲の良い子と一緒に、あっとほぉーむカフェに入店しました」

「よく喋るギャルが来た!」と引かれた新人時代

 当時のテレビ番組での紹介のされ方は、決して華やかさや楽しさをアピールするものではありませんでした。不安はなかったのかという問いに対してhitomiさんは笑顔でこう答えてくれました。

“伝説のメイド”が語る、二児の母になっても店に立ち続けるわけ「メイドを文化に」
(画像=『女子SPA!』より引用)

「ぴぴよぴよぴよ♪ ひよこさんライス」(あっとほぉーむカフェのフードメニューより)

「私、ギャルだったんですよ。だから怖いものなんてなかったんです! むしろ知らないことを知りたいという好奇心にあふれていました。その場に飛び込んでみたいという気持ちの方が勝っていたんだと思います」

 しかしいざメイドとして入店すると、その元気の良さがあだとなってしまったそう。

「ご主人様たちが『よく喋るギャルが来た!』って少し引いてしまったんです。周りのメイドとご主人様たちが楽しそうにお話されているのに、私はお話ができなくて……。楽しく会話できる自信があって入店しただけにとても悔しかったですね」