深夜の電話にも我慢して付き合ったけれど
「単行本を出すのは私の目標なんです。Fさんの話はつまらなくて本当に苦痛でしたが、なんとか上手くやって出版までこぎつけないと!と思ってしまったんですよね」
その後何度か、Fさんとの打ち合わせと称した長時間のお茶からの飲みに付き合い、深夜に突然LINE電話がきて3時間切らせてもらえなくても恭子さんは耐え忍びました。
「ですがある日、いつもの長時間のだるい飲みからやっと解放してもらい、帰ろうとして一歩踏み出した時に、急にFさんに抱きつかれたんです。そして、『こんなに話が合うんだから離れたくないよね!泊まっていこう』と言われて、ゾッとして突き飛ばして帰ってきちゃったんですよ」
「無名過ぎて企画が却下」と言われた
しかし、どうしても単行本出版の夢が諦められなかった恭子さんは「失礼なことをしてしまってすみませんでした。私も酔っていたんです。もうこんなことが起こらないように、これから打ち合わせはお酒無しでサクッとすませましょう」とFさんにLINEしました。
「すると『◯◯(大手出版社)から返事がきて、恭子さんが無名過ぎて本が売れる見込みがないので企画が却下されました。残念でしたね』と返信がきて、はぁっ?と思いました。最初から私が無名なことなんて分かっていたくせに」
「もしかしたら大手出版社に企画書を出したというのも嘘なのでは?」と恭子さんは疑っているそう。
「きっとFさんは、自分が誰にも相手にされない寂しいおじさんだから、自尊心を満たしたくて、私みたいな漫画家志望の女性を探してDMしまくっているのかも知れません。本当にFさんに付き合わされて無駄にしてしまった時間が惜しいし、めちゃくちゃ嫌な気分にさせられて、悔しくてしかたがありません」
仕事をチラつかせ、若い女性をもてあそぶなんてひどいものです。しかし、降って沸いた“おいしすぎる話”には細心の注意を払った方がいいのかも知れませんね。
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<文・イラスト/鈴木詩子> 鈴木詩子 漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
提供・女子SPA!
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