最近、映画業界で性被害の告発が複数ありましたが…セクハラ、パワハラは他の業界にも数々あるようです。今回は、2人の女性にセクハラ被害に遭った当時のお話を聞いてみました。
写真はイメージ(以下同じ)
憧れの雑誌の編集さんとの出会い
斉藤茉奈さん(仮名・30歳・イラストレーター/ライター)さんは、コロナ以前は飲み歩くのが好きで、行きつけのスナックがありました。
「そのスナックは出版業界の人達が集まるお店で、ママとも話が合うし居心地が良かったので、よく一人で行っていましたね」
そんなある日、いつものように一人で飲んでいると、たまたま隣の席になった男性Tさん(46歳・既婚)は某有名出版社の社員でした。
「名刺を交換して、『私はこんな記事やイラストを書いています』と、スマホでその前日にアップされたものを見せたんです。すると、『マジ?俺、これさっき読んだよ。すごく面白かった』と嬉しい反応が返ってきたんです」
しかもTさんは偶然、茉奈さんが掲載されるのが夢だった憧れの雑誌の編集さんだったそう。
「さらに『今度うちの若いの紹介するよ。ちょうどイラストレーター探していたから』と言われて胸が高鳴りました。私は全く売れていなくて、20代後半までアルバイトをしながらイラストや文章の仕事をしていたので“やっとチャンスがきた!”と思ってしまったんです」
それ以来、Tさんに仕事をチラつかせられては呼び出されて、飲みに付き合わされるようになってしまい…。
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