6.「伝染病」「流行」
どれくらい広がったかにより表現が異なります。一定の地域だけならepidemic。国中あるいは国外にも相当数広がるとpandemic(どちらも名・形の両方)。
伝染病が流行し始めるとその深刻度を話す際にIs it epidemic or pandemic? と話題になります。epidemicとpandemicに相当する日本語がないので「エピデミック」「パンデミック」というカタカナ語も使われますが、流行の広がり具合をイメージできるといいですね。カタカナ発音と英語はアクセントの位置が違うことにも要注意!(どちらもdeにアクセント)。
7.「(感染が)広がる」「まん延」
一番よく使われるのはspreadで、動詞でも名詞でも使われます。
例:ウイルスが広がるのを防ぐための措置
measures to prevent the virus from spreading
感染がこれほど早くまん延した理由は…
One reason for the quick spread of the virus is…
8.「不要不急」
文字通りに訳すとnot urgent or not necessaryですが、英語ではunless it is necessaryが一般的だと思います。強調する場合は、unless it is absolutely necessary。
例:不要不急の外出を控えよう
Do not travel (go out) unless it is necessary.
この表現は、暴風雨が予想されているときなどにもよく使われます。
9.「自宅待機」
self-isolation, self-isolatingやself-quarantineのほか、動詞表現を使ってisolate yourselfのようにも言えます。思い浮かばなかったらstay at home/stay homeもいいですね。
例:感染を防ぐために自宅待機が要請されている
People are asked to self-isolate to prevent the spread of the virus.
児童は今後14日自宅待機が求められている。
School children are asked to stay at home for the next 14 days.
10.「マスク」
英語ではmaskだけだとまずは「仮面用/覆面マスク」を思い浮かべる人も多いためか、感染防止のために使うマスクの場合はa face maskやa surgical maskと言うことが多いです。ただ何度も話題になるときはmaskだけで大丈夫かと思います。アジアでは当たり前のマスクも欧米では「予防には役に立たない」「重症患者が着用するもの」というイメージが強いため、それほど普及していません。それで「マスクをしている人が白い目で見られる」ということがよくあります。私は2月だけで10の空港(欧州・アフリカ)を利用しましたが、マスクをしている人はほとんど見かけませんでした。事態は急変していますが、少なくとも先週までは欧州の空港でマスクをしていると入国審査でも色々と質問されて入国しにくくなったり、周囲から冷たい目で見られたりなどの問題が実際に起きていました。海外出張される方はお気を付けください。
以上、コロナ関連の用語を取り上げました。一刻も早く、事態が収束しますように……
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