「大人はいいの」子どもに厳しく自分には甘い夫

 小学生4年生と2年生の子どもをもつミドリさん(仮名)は、こんなモヤモヤを抱えていると話してくれました。

「子どもたちはオンラインで友だちとスプラトゥーンをするのにハマっているのですが、寝る時間が遅くなることもよくあって。夫はそんな子どもたちに『ゲームしすぎ!』『ゲームやめて早く寝なさい!』なんて注意していますが、実は夫自身も大のゲーム好きなんですよ。私が『いや、あなたもゲームしすぎだから早く寝なよ』と注意すると『大人はいいの』なんて、子供の前で理不尽な言い訳を返してきます」

 発育中の子どもたちは多くの睡眠を取るべきなので、ゲームは適度に切り上げて早めに寝たほうがいいはず。大人だって、睡眠時間が短くなれば仕事に支障をきたしたり体調が悪くなったりするのは、少し考えればわかること。

「大人だからいい」のではなく「大人だからこそ子どもの手本になる姿を見せなければいけない」と感じているミドリさんですが、何度注意しても屁理屈ばかり言う夫に半ば諦めていたそうです。

 そんなある日、スカッとする出来事があったのだとか。

子どもたちから“特大ブーメラン”が

「いつのもように夫が子どもたちに注意をしました。普段は嫌々ながらもゲームをやめる子どもたちですが、その日は違っていて……。『ぼくたちに注意するなら、パパもゲームやめてよ。自分は良くて、ぼくたちはダメって変じゃない? パパがやめるならぼくたちもやめるよ』と子どもたちが反撃したんです。 子どもたちも鬱憤が溜まっていたんでしょうね。まさにブーメランでした」

 それからは夫と子どもで話し合いゲーム時間を決め、破ったら次の日はゲームができないとルールを決めたとのこと。これは連帯責任で、一人でもルールを破ったら全員に適用されるため、みんな絶対にルールを守っているそうです。さらに最近は、こんな変化も。

「モンハンやフォートナイトなど、協力してプレイしたり対戦したりするゲームを親子で楽しんでいます。夫も子どももゲームが好きだからこそ、共通のゲームによって親子のコミュニケーションが活性化していますね。もちろんゲーム時間は限られているので、ゲームが終わったらゲーム談義を楽しんでいますよ(笑)」