葬儀は、その人の人生最後の舞台でもあります。葬儀をみると、故人がどのような人生を送ってきたのか推し量ることができるかもしれません。今回は、小さい頃から世話になっていた叔父のお葬式である不思議なトラブルに見舞われたエピソードをご紹介します。
実業家で派手好きだった叔父
今回、このお話を伺ったのは睦美さん(仮名・34歳)。彼女の父方の叔父(68歳)が、病に倒れ、闘病の甲斐なく他界してしまった際のお葬式でのエピソードです。
写真はイメージです。(以下同じ)
睦美さんの叔父は、飲食店を複数店舗経営する実業家でした。実業家らしく明るく朗らかで人当たりの良い叔父に睦美さんも昔からよく懐いていて、叔父の方も睦美さんを幼いころから可愛がってもらっていたとのこと。
「自分の父親はいわゆる普通のいたって真面目なサラリーマンだったので、良くも悪くも正反対だった叔父が余計にかっこよく見えたのかもしれませんね。派手なものが大好きでいつもお洒落な洋服を着ていて、社交好きでした」
胃がんが発覚し、突然の余命宣告
睦美さんが大人になってからも、何かと交流があったそうですが、半年前の健康診断で進行性の胃がんを患っていることが判明しました。病状は深刻で、腹膜播種状態で余命は3ヶ月だと宣告されてしまいました。
「その知らせを聞いたときは本当にびっくりしました。まさか叔父がそんな大病を患っていただなんて……なにがあっても死なないくらいいつも元気だったものですから」
睦美さんは仕事帰りに病室に足を運び、叔父をできるだけ見舞いました。ただ病魔には勝てずに主治医の宣告通り、3ヶ月後に亡くなってしまいます。
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