わかめダイエットで痩せるなら、試してみたい女性は多いのではないでしょうか。とはいえ、本当に効果があるのか、どうやるのかよくわからない人もいるでしょう。そこで、この記事ではわかめダイエットのやり方や期待できる効果などについて説明します。
わかめダイエットとは?
わかめダイエットは、わかめの特性を活かして体重を落としやすくするダイエットです。
わかめを食べるほど体重が落ちて痩せるといったものではないので、注意しましょう。
やり方に厳密なルールはありません。
毎日3回の食事で、普段通りのメニューにわかめ料理を1品加えるのが基本です。
食事の一番最初にわかめを食べるようにするとよいでしょう。
これは、わかめを先に食べると、あとに食べる食事からの糖質や脂質の吸収が抑えられるためです。
わかめがダイエットに活用される3つの理由
わかめがダイエットに活用されるのは、低カロリーで糖質も低いことが大きな理由です。
食事に取り入れることで他のおかずの摂取量を減らすことができ、カロリーや糖質のカットにつながります。
また、身体に良い栄養素が含まれていることや、噛む回数が増えることもダイエットに活用される理由です。
1.低カロリーだから
乾燥わかめのうち、家庭で使うことの多いカットわかめの場合、100gあたりのカロリーは186キロカロリーです。
結構あると思われるかもしれませんが、実際に食べる時の量は数グラム程度のため、摂取カロリーはさほど高くありません。
たとえば、味噌汁に入れるとしたら1人分は小さじ1杯ほど(1g程度)です。
1gなら、摂取カロリーはわずか1.86キロカロリー。
10g食べたとしても、約19キロカロリーですみます。
ローカロリーのわかめを食べることで他のおかずの量を減らし、カロリーカットにつながります。
ちなみに、乾燥わかめのカロリーを138キロカロリーと紹介しているサイトが多いのですが、これは日本食品標準成分表2015年版に基づく古いデータですので注意しましょう。
出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
2.ダイエット向きの栄養素が含まれているから
わかめにはさまざまな栄養が含まれています。
主な栄養素は以下の3つです。
- 水溶性食物繊維
- ヨウ素
- フコキサンチン
■ 水溶性食物繊維
わかめには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には水溶性と不溶性とがあり、わかめに含まれるのはアルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維です。
便通を整えお通じを促す、脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して排出し、血糖値の上昇を抑えるなどの働きがあります。
食物繊維は不足しがちな成分の1つ。
わかめダイエットで意識的にわかめを食べることで、不足分が自然に補えるのも嬉しいメリットです。
■ ヨウ素
わかめはミネラルが豊富で、特にヨウ素は非常にたくさん含まれています。
体内で甲状腺ホルモンを合成するにはヨウ素が欠かせません。
甲状腺ホルモンには基礎代謝やタンパク質合成、脂質代謝を促す作用があります。
わかめを毎日の食卓に取り入れてヨウ素を摂取することで、基礎代謝の向上やそれに伴う脂肪燃焼が期待できるでしょう。
タンパク質合成を促すことも、美しい髪や肌を作るのに欠かせない要素です。
ただし、ヨウ素を大量に摂取すると以下のような症状を招く恐れがあます。
- 口やのどの灼熱感、発熱、胃痛など
- 甲状腺腫(甲状腺肥大)
- 甲状腺がん
ダイエットとはいえ、わかめばかり食べ過ぎないように注意しましょう。
■ フコキサンチン(カロテノイドの一種)
フコキサンチンは赤色の色素、カロテノイドの一種です。
わかめや昆布などの海藻類に多く含まれています。
大きな特徴は、強い抗酸化力を持っていること。
抗酸化力とは、体内で過剰に発生した活性酸素を抑えることです。
活性酸素は体内の細菌を攻撃するなどの役割を持ちます。
身体を守るために必要な存在ですが、過剰に発生すると細胞を傷つけて老化や生活習慣病を招きます。
フコキサンチンを摂取することで活性酸素の発生を抑制できるため、わかめを食べることは老化の防止に役立ちます。
3.よく噛むことでさまざまな効果が得られるから
わかめは食物繊維が豊富で、食べるときによく噛む必要があります。
実は、噛む回数が自然と増えることもダイエットに有効なポイントです。
よく噛んで食べると脳に刺激が伝わり、満腹感が得られやすくなります。
これが食べる量を減らすことにつながり、さらに脳内物質の働きによって内臓脂肪の分解も促します。