ゆで卵ダイエットのメリット・デメリット

ゆで卵ダイエットのやり方とは?メリット・デメリットも解説
(画像=『Rolmy』より引用)

ゆで卵ダイエットにはメリットもあればデメリットもあります。
どのようなものか、知っておきましょう。

メリット

まずはゆで卵ダイエットのメリットについて、主なものを2つ紹介します。

■ 1.手軽に取り組め長続きしやすい

ゆで卵ダイエットの大きなメリットは、方法が簡単で経済的な負担も少なく、取り組みやすい点です。

主菜やご飯、おやつなどをゆで卵に置き換えるだけでよく、たとえば複雑なカロリー計算をして献立を考える必要があるといった面倒なことをする必要はありません。
また、卵はスーパーやコンビニで簡単に手に入れられます。

さらに、卵は物価の優等生と言われるほど価格が安定していて安く買える食材です。
ゆで卵は卵を買う回数が増える程度の出費ですむため、ダイエットを始めても経済的な負担が大きくなることはありません。

手軽に取り組めて経済的な負担も少ないため、長続きしやすいでしょう。
ダイエットは継続することが重要なため、これは大きなメリットといえます。

■ 2.栄養がバランスよく摂れる

先に述べたように、卵は身体が必要とする栄養のうち、食物繊維とビタミンC以外のほとんどが含まれる食材です。

食物繊維とビタミンCの摂取にさえ気を付ければ、ゆで卵ダイエットで栄養の極端な不足を心配する必要はありません。

きれいに痩せるためには、栄養をバランス良く摂ることが不可欠です。
栄養をきちんと摂れることも、ゆで卵ダイエットの大きなメリットの1つといえます。

デメリット

ゆで卵ダイエットにはいくつかのデメリットもあります。
どのような点がデメリットなのか、見ていきましょう。

■ 1.味に飽きる

まずは、味に飽きてしまやすい点があげられます。
ゆで卵は淡白な味わいのため、毎日食べていると「もういいかな」という気持ちになることもあるでしょう。

その場合、淡白なだけにほかの味と合わせやすいので、さまざまな調味料をつけて変化をつけるのがおすすめです。

ゆで卵のおいしい食べ方は、最後で紹介しています。
ぜひそちらも参考にしてください。

■ 2.腸内の悪玉菌が増える

ゆで卵に豊富に含まれるタンパク質は、健康な身体づくりに欠かせない栄養成分です。
その一方で、腸内に存在する悪玉菌のエサにもなります。

つまり、毎日せっせとゆで卵を食べていると悪玉菌が増える恐れがあるのです。
この悪玉菌が増えると、腸内でタンパク質を分解する際におならを作り出します。

悪玉菌を減らすには、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を意識的に摂取するとよいでしょう。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が増え、腸内環境を整えてくれます。

ゆで卵ダイエットの4つの注意点

ゆで卵ダイエットのやり方とは?メリット・デメリットも解説
(画像=『Rolmy』より引用)

手軽に取り組め、あまり難しいルールのないゆで卵ダイエットですが、いくつか注意すべきポイントもあります。

ここではゆで卵ダイエットの注意点を4つ紹介します。

注意点1.適切なやり方で行う

ゆで卵ダイエットは、毎日の食事や間食のいずれか1食にゆで卵を取り入れ、摂取カロリーを減らして減量につなげるものです。
ところが名前の印象からか、「毎食ゆで卵のみを食べる」とのイメージを持つ人がいます。

このような極端な方法でダイエットを実行すると、食物繊維やビタミンCが摂れず栄養が偏ります。
腸内環境が悪化して便秘になる恐れもあるでしょう。

コレステロールについても注意が必要です。
ゆで卵ダイエットについて解説している記事のなかには、以下のように説明しているものがあります。(※1)

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2015年版)では、それまで「成人男性750mg/成人女性600mg」と定めていたコレステロールの上限値を撤廃した。
以前は卵は1日2個までとされていたが、気にせず食べてよい。

実は、これは古い情報です。
2020年版においては、以下のように改定しています。(※2)

(コレステロールは)脂質異常症及び循環器疾患予防の観点から過剰摂取とならないように算定することが必要である。
一方、脂質異常症の重症化予防の目的からは、200 mg/日未満に留めることが望ましい。

いくら食べても問題ないわけではなく、健康な人であっても過剰に摂取しないよう注意する必要があります。

誤った方法では美しく痩せるどころか健康を害しかねないため、適切な方法を理解して実践しましょう。

※1 出典:The SANKEI NEWS|食事コレステロールもう気にしなくていい? 「血中濃度と無関係」 厚労省は抑制目標値「撤廃」
※2 出典:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020 年版)(p143)

注意点2.食物繊維やビタミンCも意識して摂る

完全栄養食ともいわれる卵ですが、食物繊維とビタミンCは含まれていません。
そのため、この2つは特に意識して摂取するようにしましょう。

食物繊維は、切干大根やごぼう、モロヘイヤ、きのこ、海藻類、豆類などに豊富に含まれます。

ビタミンCを多く含む食材は、ピーマンやブロッコリー、キャベツ、じゃがいもなどの野菜やイチゴ、キウイフルーツなどの果物です。

注意点3.運動も実施する

ゆで卵を食事に取り入れると同時に、運動も実施するとよいでしょう。
健康的に痩せるには、食生活の管理だけでなく運動してカロリーを消費することも欠かせないためです。

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と、スクワットなどの筋トレを組み合わせるのがおすすめ。
とはいえ、「運動は苦手」「楽して痩せたいからゆで卵ダイエットをしようと思ったのに」という人もいるでしょう。

そのような場合は、「通勤や退勤時に一駅分多めに歩く」「エレベーターを使わず階段で上がる」など、毎日の生活のなかで普段よりほんの少し多めに体を動かすことを意識してみましょう。

注意点4.ダイエット効果は緩やか

Twitterなどでは、「ゆで卵ダイエットをして3日で〇kgも体重が落ちた!」「1週間で〇kgの減量に成功!」などの口コミが見受けられます。
「そんなにすぐ効果が出るならやろう」と思った人もいるのではないでしょうか。

残念ながら、数日で急激に体重が減っても本当の意味でダイエットの効果があったわけではありません。
なぜなら、もともと体内にあった水分や糖質が減っただけであり、余分な脂肪が減ったわけではないためです。

そもそも、体脂肪を減らすのにはもっと時間がかかります。
短期間で一気に痩せるものではないため、注意しましょう。