ビル・ゲイツ――貯蓄のために「たくさんの情報を集めて有効に利用する」
Microsoftの設立者ゲイツ氏は「できるかぎりたくさんの情報を集めて有効に活用する」 ことが、貯蓄するうえで重要なスキルだと考えている。
例えば車や住宅など大きな買い物をする際、目についたものをすぐに買うのではなく、「できるだけ安く、できるだけ賢く買う」ために、あらゆる情報源を使って比較する。同じ商品やサービスでも、ここの店よりもあの店の方が得する―など、調べなければ分からないことも多い。ここでかけるひと手間が明日の貯蓄につながるわけだ。
情報を利用して金融リテラシー自体の向上を目指すのも有効だ。お金に関する正しい知識を身につけるのは、貯蓄を始めるうえで重要だ。「かしこく節約し、かしこく増やす」は、貯蓄上手の基本である。
イマン・シャンパート ――貯蓄しながらお金を増やす 給与の半分は投資口座に
若干27歳という若さで年間1000万ドルを稼ぎだすNBA選手イマン・シャンパート氏。稼ぎだしてからは給与を受けとるたびに、その半分を投資用の口座に自動入金している。貯蓄の大切さを理解しており、「例え高給取りでなかったとしても、同じことをしていた」という(CNBCより)。
給与の中から一定の額を貯蓄に回すという方法は一般的だが、ただ眠らすだけではなく投資に回している点がシャンパート氏の才覚を感じさせる。手間なしでお金が運用できる「自動投資」は、米国の作家デイビット・バック氏も推奨している。バック氏は自動化を利用して100万ドルを貯めるノウハウ本『オートマティック・ミリオネア』など、リテラシー関連の著書を出版している。
また35歳で100万ドル貯蓄を達成したクリス・レイニング氏も、自動金融を最大限に活用したひとりだ。「お金をどこにどう使うか、なにに使えるかなどという決断を、自分でくださなくてすむ」点を、お金を自動的に貯蓄・投資するシステムの利点として挙げている。
投資する準備ができていないという人でも、給与を使い果たしてしまう前に自動的に別の口座(貯蓄、支払い用など)に移してしまうだけで、「使ってはいけないお金」という意識が芽生えるはずだ。
シャンパート氏は「口座にお金が十分にはいっていると、不思議と無駄つかいは減る」とコメントしている。スポーツ界の花形スターでありながら、「小銭にむだにすることもない」地に足のついた姿勢から、学びとれることも多い。