暮らしで役立つ行動心理学のしぐさ4
【相づちがやたらめったら多い】
会話をしながら、どんな内容でも「うんうんうん」としきりに相づちを打つ人がいたら、どう思いますか?
最初は「熱心に聴いてくれている」と思えても、次第に話の途中で遮るように相づちが聞こえてきて、「あまり聴いてないよね~」という心理になってしまうことも…。過度な相づちは人を不快にさせるものです。
その反面、相づちを打つ回数が多い人は、いつの間にか会話の進行を仕切る状態になっていることがあります。
相づちが多かれ少なかれ、うなずかれると、人間には「肯定されている」と捉える心理が深層にあります。いきなりズバッと「ちがう!」と否定されるよりは、人間だれしも肯定される方がうれしいに決まっています。
そうした人間の心理で、相づちが多い人は結果快く受け入れられるという、不思議な状態になるのです。
暮らしで役立つ行動心理学のしぐさ5
【まばたきの回数が異様に多くなる】
核心をついたのか、会話の途中でいきなり相手のまばたきが異様に増えた、なんてことはありませんか?行動心理学において、人間は弱気になったり緊張したりすると、まばたきの回数が増えることがわかっています。
無意識下のこととは言え、明らかにまばたきが増えると、落ち着きのなさや挙動不審のイメージを与えてしまいます。
ビジネスや仕事の交渉において、相手のまばたきの回数が増えた時に、好機とばかりに自分の有利なように会話を進めるのも、ひとつの交渉術と言われています。
子どもの場合、まばたきの回数が増えると、深層心理で何かしらの不安や緊張を感じている可能性が高いので、その原因となるものを探り当てる必要があります。
暮らしで役立つ行動心理学のしぐさ6
【行列に並ぶ人・並ばない人の深層心理】
お店の行列というのは、一目で「人気があるんだろうな」「入ってみたい!」と思わせる効果があります。それは、人間の「流行を追いたい!」というミーハーな心理をグッとわしづかみするからです。
開店したばかりのお店ならともかく、ずっと行列ができるとなれば、「実力で勝負できる」ということを見せつけることもできます。
でも、中には単純に「おなかが空いているのに待ってられない」という理由や、「こっちのお店の料理の方が自分好みだ」という理由で、行列のないお店に行く人もいます。
まわりの意見や流行に流されない、いわゆるゴーイングマイウェイな人と言えますね。ミーハーな心理はほとんどなく、合理的に判断するタイプです。
ただ、行列を避ける、人が少ない所の方がいいという人は、あまり人間関係に溶け込みやすいとは言えないでしょうね。
どちらのタイプがいいという話ではなく、同じ行列でも人間の深層心理によって反応がちがうというだけのことです。
暮らしで役立つ行動心理学のしぐさ7
【イヤだと思う人とは離れて座る】
人間は、本能的にイヤだと思うモノから遠ざかる傾向があります。いくら理性や意志をもってしても、深層心理で受けつけられないと判断すると、近づこうとしないのです。
赤の他人がほとんどを占める電車の中では、人と人が座っているシートの間隔は大体ポツポツとあいてますよね?
赤の他人だから当然と言えるのですが、会社の飲み会やグループ会議での座り位置をチェックしてみましょう。嫌い合っている人同士が、お互い離れて座るのがわかるでしょう。
「嫌い」という感情が出るのは、生理的なものなのか、何らかの理由があってかは不明です。でも、大体似たようなタイプを「嫌い」と思うはずです。
できれば、自分が遠ざかりたいと思う人、また自分から遠ざかろうとする人をチェックしてみましょう。どんなタイプと相性がよくないかわかりますよ。