【妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉】妊婦に合う泉質は?

現在、泉質が胎児に影響を与える根拠は発見されていません。

放射能の問題が多く取り上げられている時期、ラジウム温泉に入ると被曝するのではないかと心配する人もいましたが、少しの入浴であれば気に留める必要はなく大丈夫です。

注意する必要があるのは、ぬめりがあって滑りやすく転倒の恐れのある泉質の温泉です。
アルカリ性の温泉は特にヌルヌルしていることが多いので注意しましょう。

また、酸性の強い温泉は殺菌効果が高く肌への刺激が強いので、妊娠中肌の弱くなっている時期は入浴後にシャワーで流す対策を行いましょう。

稀ですが、効能が書いてある欄に「妊娠初期または妊娠後期の入浴は禁忌」と明記されている温泉もあります。
せっかくの温泉に入浴できないなんて悲しいので、泉質を確認してから行くようにして下さいね。

【妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉】湯冷め対策は?

せっかく温泉で温まっても湯冷めしてしまっては風邪の原因になってしまいます。
妊婦は免疫力が低下しているので注意が必要です。

湯冷めとはウイルスや細菌が活性化しやすくなる状態です。
風邪の原因ウイルスは低温を好むのでまさに湯冷めの状態は大好物なのですよ。

湯冷めの原因は温まった体の体温を元に戻そうとする働きです。
汗をかき、血管を拡張させて熱を冷まそうとするために必要以上に体温を下げてしまうのです。

また、お湯から出た後にきちんと髪の毛や体を拭かないと気化熱の働きで水が蒸発するときに熱を奪ってゆきます。
そのため、必要以上に体温を下げてしまうのです。

そこで、温泉から上がったらしっかりとこれら2つの湯冷め対策を試してみて下さいね。

妊婦が温泉に入るのは大丈夫?妊娠初期・妊娠中の注意点は?
(画像=『Lovely』より引用)

【対策1】体の水気をしっかりとる!
髪はタオルドライだけでなくきちんとドライヤーで乾かしましょう。
体の隅々まで清潔なタオルでしっかり水気を拭き取りましょう。
きちんと水気を拭き取っておけば、気化熱によって熱が奪われる心配がなくなります。

【対策2】湯上りに手か足に水をかける!
湯上りにひざ下の足か手に水シャワーをかけて下さい。
末端を冷やすことで体が水の冷たさに反応し、血管の拡張を抑えることができます。

【妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉】温泉卵はダメ?

温泉宿や温泉街では常に温泉まんじゅうと温泉卵の旗が目に入ります。
食べたくなってしまいますが、妊娠初期の妊婦や妊娠中には注意点があります。

「サルモネラ菌」による食中毒の可能性です。
妊婦は免疫力が低下しているので食中毒になりやすいです。
サルモネラ菌は加熱が十分に行われていないと感染して、高熱や下痢に嘔吐などの症状を引き起こします。

サルモネラ菌は75℃以上で1分、または65℃以上で5分加熱することで死滅します。
温泉卵は通常、70℃の温泉に30分以上入れて作るので問題がなさそうですが、卵は半熟のままです。
半熟玉子は2時間以内に食べることが望ましいとされていますが、お店で売られている卵は作られてからの経過時間がわかりません。

どうしても食べたいときはできたての温泉卵をなら大丈夫ですが、妊娠中はあらゆる危険を避けたいものです。
ちょっと我慢して、妊婦にとっては禁忌と考えておいたほうが無難ですよ。