辞めることを上手に伝えるための5つのポイント

こうしていろいろ考え出すと、なおさら仕事を辞めたいと言えなくなってしまうかもしれません。
ここでは、辞めたいと言えないまま時間だけが過ぎていくというような最悪の状況を避けるために、上手に伝えるためのポイントを5つ紹介します。

転職先を先に決めてしまう

本記事の冒頭でも述べたように、辞めたいと言えない最大の理由は「再就職先が決まっていないことによる不安感」からくるものです。

とはいえ、焦ってむやみに再就職先を決めてもいけません。
「次の会社でうまくやっていく自信がない」「転職したら今よりも悪くなるのではないか」などと、再就職先の会社に不安や心配があると、結局踏ん切りがつかなくなってしまいます。

ですので、まずすべきことは「この会社なら大丈夫」という確信できる再就職先を選ぶことです。

そうはいっても、現状の会社の仕事をしながら自分にベストな転職先を探すのは至難の業ではないでしょうか?

そこでおすすめしたいのが「転職エージェント」です。転職エージェントはその名の通り“転職希望者”を対象にしたサービスですので、現状の仕事があることを前提として転職活動をサポートしてくれます。
面接日や入社日など、現状の仕事の都合を踏まえた上で日程調整を代行してもらえますので、今の仕事を続けながら転職活動できます。

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辞めたいと伝えるタイミングは閑散期に

辞めることを伝えたら怒られるのではないか、迷惑がかかるのではないかなどと相手の反応をあれこれ心配してしまうと、なかなか伝えられなくなってしまいます。

そのような心理的ハードルを下げる方法の一つは、伝えるタイミングをしっかり見計らうことです。

多くの会社には繁忙期と閑散期があります。暇な時期もあれば忙しい時期もあるわけです。
なかなか言い出せないと感じる方は、閑散期に狙いを定めて伝える計画を立てるといいでしょう。

例えば、スーパーや百貨店、飲食店などの業種は年末年始が一番のかきいれ時ですから、会社としても年末年始に備え、数か月前から商品の仕入れや人員の計画を綿密に立てていきます。
そのようなタイミングの退職は上司は同僚への負担が大きくなるだけでなく、後任への引継ぎがままならなくなるため、上司も退職を受け入れにくくなってしまうわけです。

反対に閑散期であれば、上司にも気持ちの余裕があるため退職を受け入れやすいでしょう。キリのよいタイミングだと心理的ハードルも下がって伝えやすくなるわけです。

事前に意思表示しておく

会社によって異なりますが、退職の意思表示は「1か月から3か月前」に伝えるのが一般的です。

タレントやアイドルが芸能界を引退するときも、ファンに対して前もって引退の意思表示をしておくというケースが増えてきていますが、そうすることでファンが引退を受け入れやすくなる状況をつくり、自分自身の心理的ハードルも下げているわけです。

同様に、会社に対して前もって意思表示をしておくことが大切です。

まずは口頭で「ご相談があるのですが、お時間よろしいでしょうか?」と上司にアポを取った上で相談してみましょう。

この時の注意点は、まずは“直属の上司”に相談すること。
直属の上司以外に退職の相談をしてしまうと、直属の上司は自分を飛び越えてやりとりされた、部下から信頼されていないと上に思われたのではないかなどと感じ、トラブルに発展してしまう可能性があります。