同僚と気まずくなりそうだから
毎日一緒に仕事に励み苦労を共にしてきた同僚は、あなたが辞めると言ったらどのような反応をするでしょうか?
現実的には、会社を辞める人を気持ち良く送り出してくれる人ばかりではなく、辞めると知った瞬間から「裏切者」扱いしてくる人も少なくありません。
今まで良好な関係だったならなおさら、ショックが大きくなります。
そのような状況になると、退職までの期間中ずっと気まずい思いをしながら仕事をすることになりますし、職場で孤立するかもしれません。
こういった恐怖心も辞めることを伝えづらくします。
家族に心配をかけたくないから
仕事を辞めることで家族に心配をかけてしまうのではないだろうかという不安がよぎると、辞めたいことを会社に伝えるのをためらってしまうかもしれません。
生計を立てる上で中心となる立場である場合は特に、辞めた後のことが明確に決まっていないと家族は戸惑ったり、心配になったりして、そのストレスから強く反発してくる可能性もあります。
家族や親の反応が怖くて、辞めることを会社に言えないという方も意外と多いのです。
辞めたいと言い出せず先延ばしにする3つのリスク
本心では仕事を辞めたいと思いながらも行動に移せずにいると、当然のことながらリスクも生じてきます。しかも時間が経つほど大きくなっていきます。
転職に不利になる
辞めることを伝えられずにいると、その分だけ時間が消費されていきます。言うまでもなく、年齢が進むほど転職に不利になってきます。
日本では少子高齢化が進み慢性的に労働者が不足しているため、中年層や高年齢層の再就職を国が支援する制度も充実してきました。
とはいえ、実際に転職活動をしてみると現実はとても厳しいです。
また、厚生労働省の調査によると、年齢が進むほど「前職より賃金が減った」という人の割合が増えています。特に、45歳以上の再就職の場合、転職により賃金が減ったという人の割合が大きく増加します。
このように、年齢が進むほど自分の市場価値は下がっていきます。
面倒くさくなってダラダラ現状維持してしまう
仕事を辞める決心をしていても伝えられずにいると、何となく面倒くさくなってダラダラ過ごしてしまうものです。
いつかどこかで踏ん切りをつけようと思っていても、時間が経つにつれてテンションも落ちていき、気付けば半年、1年とあっという間に過ぎてしまうなんてことも。
先にも述べたように、年齢が進むほど確実に転職に不利になっていきます。ダラダラ現状維持してしまったせいで、希望の会社・職種に入れなかったという結果になりかねません。
今の仕事が辛くなっていく
毎日、いやだ、面白くない、辞めたいと思いながら、仕事に毎日8時間以上費やすというのは想像以上にしんどいものです。
周りの社員は結果を出そうとして日々仕事を頑張っているような環境にいる場合は特にそう感じるでしょう。
仕事に対するモチベーションが低いので、思うように成果も出せませんし、ミスも増えていきます。
その結果、上司から怒られたり会社からの評価が下がったりして自分に自信がなくなっていくわけです。
自信がなくなると勇気もなくなり、他者に対してしっかりと自分の意思表示をすることが難しくなっていくものです。