ノルマがきつい
中小企業の場合は特に、人材コーディネーターは営業を兼任することが多いです。その場合、派遣スタッフの管理をしながら新規開拓営業も同時進行しなければなりません。
ストレスがかかる環境下での営業活動はけっこうシンドイものです。
派遣会社というのは、登録スタッフを派遣することで収益を得ています。大手企業でも何かの拍子に倒産したり、事業を縮小したりする時代。
派遣会社にとって新規開拓は命題なのです。
となると、当然ノルマが課されます。楽に達成できるノルマを設定するほど会社は甘くありません。
派遣会社の実態は営業会社なので、他業種と比較すると上司が高圧的なケースも多いです。
大手の派遣会社においては、人材コーディネーターと営業が分業されていることも多いですが、だからといって楽でもありません。
人材の採用率や定着率など、さまざまな方面から業務成績を評価され、成績が悪ければ上司から詰められることになります。
人材コーディネーターは常に数字をつくらなければいけないし、数字に常に追われる職種なのです。
休日も気が気ではない
ちょっと言い過ぎでは?と思うかもしれませんが、人材コーディネーターは24時間365日稼働しなければいけません。
一般的に人材派遣会社は土日、祝日が休業になっているケースが多いですが、クライアント先で何らかの対処すべき事態が発生した場合は、人材コーディネーターが稼働せざるを得ないということです。
仮にクライアント先が土日・祝に稼働していなくても、休日だろうが何だろうが派遣社員はこちらの都合お構いなしに電話やLINEなどで連絡してきますから、これまた対処が必要になります。
こっちは会社が休みなのに、「仕事を辞めたいと思っていまして…」と相談を持ちかけられることも多い。休日に受ける連絡の内容にロクなものはありません。
クライアント、派遣社員からの連絡を「今日は会社が休みだから」という理由で放置してしまうと、結局、休み明けにさらに大きなトラブルとなって自分の身に押し寄せることになりますから、休日でも“人材コーディネーター”をやらざるを得ないのです。
そのようなわけで、休日でもスマホが手放せない。気が気ではないのです。
夜勤スタッフのトラブルの対応は最悪
前項の内容と少し関連する部分もありますが、製造工場や医療、介護施設などに夜勤専属、あるいは交替勤務でスタッフを派遣している場合は大変です。
深夜にクライアント先で急なトラブルが発生した場合、対処しなければならないからです。
とはいえ、ほとんどのクライアントはよほどの緊急事態でもない限り、必要な連絡を翌日にまわしてくれますが、中には深夜だろうが遠慮なく連絡してくるクライアントもいます。
お察しの通り、この場合の連絡についても、内容はロクなものではありません。派遣スタッフが職場で大ケガしたというようなトラブルにおいては、夜中でも現場に駆けつけて対処しなければならないでしょう。
夜勤スタッフを派遣している人材コーディネーターは安心して眠れません。これも人材コーディネーターのきついところです。
移動距離が長くつらい
移動距離が長いのも人材コーディネーターの仕事の特徴。
人材派遣会社では担当範囲が地域で割り当てられるケースがほとんどですが、エリアは広範囲に及ぶことが多いです。
次のクライアント先まで車で(あるいは電車で)1時間以上ということは別に何とも珍しくなく、日中はクライアントからクライアントへと移動の繰り返しになります。
移動時間が長いということはある意味、気持ちを整える時間を確保できるという点でメリットになり得るかもしれませんが、身体的な疲労はかなり大きくなります。
移動時間が長いことによる消耗も、人材コーディネーターの仕事のきついところです。