妊娠初期はとてもデリケートな期間です。妊娠すると女性の体にはさまざまな変化が表れます。今回は妊娠初期における女性の体や心の変化や、妊娠初期に特に気を付けるべきポイントなどについてご紹介します。
妊娠初期とはいつからいつまで?
妊娠はとてもおめでたいことです。
赤ちゃんがほしいなと思っている人にとっては、少しでも体の変化があると期待で胸がドキドキしますね。
一般的には妊娠の初期とは、妊娠1~4ヶ月までの時期を指します。
妊娠1ヶ月目までの時期については妊娠超初期と呼ぶこともありますが、1ヶ月目までは妊娠の兆候が出ないことも多く、妊娠していることに気付くことも少ないはずです。
妊娠初期の時期になってようやく普段とは違う、体や心の変化に気付きやすくなります。
もしかして妊娠?まずは自分で簡単にチェックしてみましょう!
妊娠初期になっても、すべての女性が体や心の変化に気付くとは限りません。
しかし性生活があったり妊娠を望んでいたりする場合は、定期的に自分でチェックするのもおすすめです。
ドラッグストアなどには妊娠検査薬と呼ばれる商品が販売されており、尿をかけることで妊娠しているか確認できる便利なアイテムがあります。
最近の妊娠検査薬の精度は99%だとも言われていますので、説明書にある通りに正しい時期に使うことで、婦人科を受診する前に自分で妊娠しているか確認することも可能です。
妊娠初期の症状【体の変化】
妊娠初期には、主に体や心に変化が見られます。
妊娠の可能性が考えられる時は、その変化を1つずつ自分の症状に当てはめてみることが大切です。
まずは妊娠初期に見られる体の変化について確認していきましょう。
妊娠初期の体の症状1.基礎体温が高くなる
妊娠初期はまず基礎体温が高くなります。
基礎体温とは、起きてから体を動かす前に測る体温のことで、さまざまな体の変化を知る手掛かりになりますね。
女性は生理周期によって、基礎体温に変化が生じ、生理期間および排卵までは低温期、排卵後から翌月の生理までは高温期と交互に続きます。
妊娠するとホルモンの影響により、この基礎体温が常に高い状態を維持することが分かっています。
妊娠初期の体の症状2.微熱っぽい症状が続く
妊娠初期は微熱っぽい症状が続くことも珍しくありません。
実際に体温は通常よりも少し上がり、顔や体が火照ってまるで風邪のような症状を示すこともあります。
妊娠を意識していなければ見過ごしてしまうような小さな変化ですが、これも妊娠初期の大きな特徴の1つです。
妊娠初期の体の症状3.生理が来ない
妊娠すると当然ですが、生理が止まります。
生理は受精しなかった卵子や、受精卵を迎えるために準備していた子宮内膜がはがれて体外に出てくる仕組みです。
妊娠すると子宮内膜は受精卵を守るという役割を果たすことになり、毎月の生理はストップします。
生理が来ないことで、妊娠していることに気付くケースが一番多いかもしれませんね。
妊娠初期の体の症状4.体がだるくて疲れやすい
妊娠すると女性の体の中ではプロゲステロンという女性ホルモンが多く分泌されるようになります。
このホルモンは妊娠を安定させるために働きますが、同時にその影響で体がだるくなって疲れやすくしてしまうことがあります。
普段通り行動しているのに体に違和感を覚える時は、風邪以外に妊娠の可能性も考えてみましょう。
妊娠初期の体の症状5.腰が痛い
妊娠すると赤ちゃんや大きくなった子宮、羊水などの重さを支えるために腰の痛みを訴える人も少なくありません。
妊娠初期においては赤ちゃんなどの重さはまだそれほどありませんが、妊娠中に分泌されるホルモンの影響で骨盤の関節が緩むことで痛みを感じることがあります。
腰の痛みが辛い時は、骨盤ベルトなどを巻くことで楽になりますよ。
妊娠初期の体の症状6.おりものの量が増える
妊娠すると、おりものの量が増えることがあります。
おりものは普段からまったくない方もいれば多めの方もいて個人差がありますが、おりものの量の変化で自分の体の変化に気付くことも少なくありません。
排泄時はおりものも毎回しっかり確認してみてください。
妊娠初期の体の症状7.おりものの色が変わる
また妊娠しておりものの量が増えると、おりものの色も変化することが多いです。
通常のおりものは透明に近い色をしていますが、妊娠すると白っぽい色に変わります。
ただし白っぽいといっても黄色っぽい白などの場合は性器などの感染症にかかっている恐れがありますので、不安な時は病院で検査を受けた方が良いかもしれません。
妊娠初期の体の症状8.おりものの匂いがきつくなる
妊娠初期はおりものの匂いがきつくなったと感じる人もいるようです。
基本的におりものは無臭である場合がほとんどですが、妊娠初期のおりものは酸っぱい匂いが鼻につくようになるケースもあります。
他に明らかに不快な匂いがある場合は、感染症にかかっている可能性も考えてみるべきです。
おりものの変化は匂いもしっかり確認しておきましょう。
妊娠初期の体の症状9.常に眠い状態が続く
妊娠すると、常に眠い状態が続くと言われていますね。
これも妊娠することで分泌が盛んになるプロゲステロンという女性ホルモンが関係してます。
妊娠は女性の体にとって大変な仕事です。
そのため少しでも母体を休ませて体力を温存させようという自然の働きだと考えられています。
仕事などで日中休めない時は少し辛いかもしれませんね。
妊娠初期の体の症状10.お腹が痛くなる
妊娠初期は女性の体内では大きな変化が起こっています。
特に子宮は受精卵を守るために収縮を繰り返したり、体積を増やして大きくなったり常に活発に動いています。
そのため人によってはお腹が痛くなったり、なんとなく引っ張られているような違和感を待つことも少なくありません。
我慢できないほどの強い痛みがある場合は、子宮で何らかのトラブルが起こっている可能性もありますので、すぐに病院を受診したほうが良いでしょう。