犬と暮らす楽しみと求められる心構え

犬と暮らす楽しみと求められる心構えについて、考えてみましょう。

犬と暮らし始めると一緒に散歩したり、ボール遊びやひっぱりっこなど、楽しい時間を共有することができます。 しかし、楽しいことばかりではなく、毎日の食事やトイレの掃除など結構手間がかかり、自身の自由な時間が奪われます。 世話をすることを楽しめるか、面倒だと感じるかで、犬との生活は大きく変わります。 犬との生活の楽しみ方と心構えについて考えてみましょう。

犬と暮らすことを楽しみ、そして、見送る覚悟

犬の寿命は小型犬では15年を超えるようになりました。 そして、「犬を飼う」から「共に暮らす」という人が増えています。 家族のように寝食を共にし、休日になると、山や川、海に出かける人もいます。 また、近隣の公園を散歩していると犬友達に出会うこともあります。 しかし、犬の本能や特性を知らずに暮らし始めると、犬にとっては正常な行動が人にとってはとても困った行動になることもあります。

また、ただ単に犬が可愛いという理由で暮らし始めて、思ったより世話が大変だと感じたり、しつけに失敗して困っている人もいます。 そして、飼い主の思い通りにならないことも多々あります。

なぜ、吠えているか?
なぜ、咬みつこうとしているのか?
なぜ、うまくトイレができないのか?

これらを考える時には、犬の本能的な特性を知ることから始めましょう。そして、その行動を分析することで解決することもできます。 それには、ドッグトレーナーや動物行動学を学んだ専門家の力を借りなければならないときもあります。 しかし、本来、犬は人との暮らしを好み、人との協働作業が得意な動物です。 子犬の時から子犬教室や幼稚園に参加することで、社会性を持った犬に育ちます。 犬との散歩も時間に余裕を持っていれば、犬が嗅覚を使って社会経験を積んでいる様子を楽しめます。 犬の行動を観察し、少しでも犬の気持ちを理解することができれば、犬との暮らしは数段楽しいものになります。

ただし、多くの場合、犬の方が先に死んでしまいます。 そして高齢になれば、介護が必要になることもあります。 家族のような犬を見送ることは、とても辛いことです。 犬と暮らすということは、犬を生涯にわたって世話をするという責任と、見送る覚悟が必要となります。 育児放棄と同じように飼育放棄したくなる時があるかもしれません。 中には、実際に犬を動物愛護団体に譲渡する人もいます。

下記の研究も参考にしてください。
動物愛護団体に動物の保護依頼を希望する依頼者を対象にした『ペット飼育放棄要因の抽出と終生飼養サポート』

また、犬と暮らして思いの外大変だったことやその解決策についてもこんなはずじゃなかった!?先輩飼い主さんのあるあるエピソードの記事を参考にしてください。

家族や同居人の同意を得る

犬と暮らす上で家族や同居人全員の理解や協力がとても大切です。犬を迎え入れるのは家族が1人増えることです。楽しみや癒しの時間ももちろんありますが、吠えたり、ものを壊したりすることもあるでしょう。犬は人との共同生活を好み、家族との交流をとても喜びます。一人でも犬嫌いの人がいる家庭は犬にとっても好ましくありません。

自分一人だけで決めずに、家族や同居人にも必ず同意を得てから迎えましょう。

犬と暮らし始めた時の注意点

犬との暮らしが始まる時には、家族全員が期待感と不安まじりの緊張感に包まれることでしょう。そして、犬はそれ以上に慣れない環境に緊張しています。その緊張をほぐすために、初日から数日間はなるべく静かな環境をつくるように心がけましょう。 新しい家族として、可愛くてたまらないと思います。かまいたい気持ちも分かりますが、しばらくの間はほどよい距離感を保って見守ってください。ストレスを与えないように、なるべくそっとしてあげることがとても大切です。特に食事は、恐怖心を与えないように静かな場所で与えましょう。

慣れるまでは、なかなか眠れない犬もいます。その場合には、ケージやベッドなどを使って落ち着ける環境を整えてください。さみしがる様子なら、しばらくは側で一緒に寝てあげるのも良いでしょう。

しっかりと準備して、これから始まる愛犬との生活を楽しく、素敵なものにしてくださいね。


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