「家族だけで楽しむのはもったい」息子の提案でSNSに投稿
――ご家族をおどろかせたいという気持ちが作品作りのきっかけというのは面白くステキですね。
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「たこ焼き」
西滝「最初は妻も孫も『本物かと思った!』と驚いてくれていたんですけど、食べ物を見るときに用心深くなって、最近はなかなか驚かなくなりましたね。それでも驚かせたいという気持ちで作品を作っていくなかで、私の息子が『この作品を家族だけで楽しむのはもったいないよ』と声をかけてくれて、作品をSNSに投稿してくれるようになりほぼ毎日作るようになりました」
食品サンプルのようなリアルさは追求していない
――作品は全て和紙で作られていらっしゃいますが、素材や作り方などこだわりはありますか。
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使用している和紙の写真
西滝「こだわりはないです。和紙を使っている理由も糊がなじみやすくつきやすいからです。別にどんな紙でもいいです。お肉の焦げ目や食品の立体感を出すときに、和紙を重ねて色味を再現しているので糊がなじみやすくフィットしやすい和紙は使いやすいんです。あとは和紙だといろんな種類や柄があるので色味の調整がしやすいです」
――和紙だけでお刺身や焼き魚、チャーシューの焼き目まで完全に再現されていて驚きました。
「鯖(さば)の塩焼き」
西滝「よく見ると肉のような色の和紙もあるので、それを何枚も重ねて食品を作っています。妻や孫を驚かせたいというイタズラ心で始まった作品なので、食品サンプルのように『本物にしか見えない』というものは目指してしていません。『一瞬ホンモノかと思ったけど、よく見たら紙だった!』と驚いてもらえるものが、私の作りたい作品かなと思います。独学で作り続けて、一つの作品に3時間くらいかけて作っています」