職場で嫌味に反撃する前に心得ておきたいこと
もう我慢できない。今度何か言われたら絶対に反撃したいと思っているなら、まずは相手をよく観察して、反撃に役立ちそうな情報を集めておきましょう。そして、その人の嫌味を冷静に観察しておくことです。
あなたを悩ませているその人の嫌味が、どういった原因で向けられているのか、今一度チェックしておきましょう。
①あなたの明らかなミスにを責める嫌味
誰でもミスはするものです。凡ミス、まぁまぁ大きなミス。あなたが明らかにミスをしたのであれば、多少の嫌味にも反省する点があるでしょう。しかし、それ以降気を付けているにも関わらず、一度したミスを延々と言われ続けるようであれば、我慢の限界を設定しても良いでしょう。
②相手が周囲にアピールしたいだけの嫌味
周囲に「自分が上」というマウンティングをしたいだけの嫌味は大抵不条理なもの。
「ランチで外出するんだったらポストぐらいチェックしてきなさいよ、気が利かないわね!」
「シュレッダーのクズがいっぱいになってるじゃない、掃除ぐらいしたら!」など、
特に気づいた人がやればいい雑務を、鬼の首をとったようにあなたのせいのように言う場合。仕事の優先順位や不要不急の雑務について職場のルールをチェックしておけば、理詰めで反撃することが可能です。
③弱い立場、気弱な人をいじめたいだけの嫌味
人をサンドバッグがわりにしてストレス発散するタイプの悪質な嫌味。従順でいい人ほど、傷ついたり落ち込んだりするため、相手にとっては「いじめがいがある」と狙われることに。そういう人は無視するのが一番ですが、あまりにも舐めたことを言われたり、イライラさせられるなら、思い切ってガツンと切れても構いません。
④病的な嫌味
ブツブツ独り言を言う、怒りっぽく、物を放ったり、暴言を浴びせる等。これはあきらかに病気?という感じの人の八つ当たり的な嫌味は、言い返しても面倒なだけ。メンタルをやられていることもあるでしょう。周囲もわかっていると思いますので、我慢というよりは、触れずに嵐が過ぎるのを待つのが無難かもしれません。仕事に支障が出るのであれば上司に相談して場所変えをしてもらう手も。
職場の嫌味に対しては、我慢の限界ラインを決めておく
仏の顔は三度までと言いますよね。あなたの顔は何度まででしょうか。自分で決めておくと勇気も湧きます。3回我慢しよう、それでも嫌味を言われたらキレよう。と決めておく。同じ嫌味を言われるなら反撃もゆっくり考えておけるでしょう。
ここまでは我慢しよう、ここまできたら反撃しようという自分なりのルールを決めておくと、つまらない嫌味に無駄なエネルギーを消耗せずに済むかもしれません。
あなたが今どれぐらいキレかかっているのか、怒りを以下の3つのレベルで考えてみてください。
①その嫌味に対して「困ったなぁ」「納得いかないなぁ」といったレベルであれば、ストレスは溜まりますが、怒りのレベルはまだ小さいもの。怒って反撃するのはまだ早いかもしれません。
②その嫌味に対して、「ムカつく!」「利用されてる!」と苛だたしい思いが募るなら、怒りのレベルは中程度。休みの日も思い出してイライラするなら、これ以上我慢するのは危険かもしれません。じっくりと反撃計画を立てるにはちょうどいいタイミングです。
③その嫌味に対して「許せない」という気持ちだけでなく、殴りかかりたくなる、怒鳴って掴みかかりたいというレベルであれば、怒りはすでに危険領域です。感情的に爆発させず、相手を黙らせるためにも、できるように冷静さを取り戻して反撃準備をしておきましょう。
職場で売り言葉に買い言葉の喧嘩はしない
後腐れがないならガツンとキレて反撃したいけど、この後も職場で顔を合わせることを考えると、面倒なことになるのは嫌だなぁと思うのは当然のことですよね。
感情的になって、売り言葉に買い言葉で口喧嘩に発展するのは、周囲から見ればどちらもみっともなく、バカに見えるものです。
ですから、あなたは絶対に感情的にならず、極めて冷静に反撃する必要があるのです。他人に放った言葉は二度と元には戻せません。反撃するなら、それなりの覚悟と迫力が必要です。中途半端に反撃すると舐められますので、反撃するときは徹底的に冷静に相手を黙らせるぐらいキレるのがポイントです。
職場の嫌味への反撃は、いつも温厚な人ほど効果大
嫌味を言う相手はいつも不機嫌でキレたりして、周囲を嫌な気分にさせていることでしょう。いつもそんな感じだと、キレても「ああ、またか」とうんざりしますが、いつもじっと我慢している静かな人や、普段ニコニコして温厚な人が一旦切れると、そのギャップでかなりの迫力が演出できるはず。
「この子はいくら言っても言い返してこない」と舐められている人ほど、逆ギレ的な反撃をで油断していた相手はひるみます。堪忍袋の緒が切れたら、いつもにこにこ、黙っている人ほどキレたら怖いという事実を、相手に思い知らせてやりましょう。
あなたが冷静に反撃できる人だとわかれば、少なくとも今までのように嫌味や皮肉攻撃を加えることは、少なくなっていくはずです。反撃するときは、下手に加減したりせず、全力で反撃しましょう。相手に攻撃されると、動揺してとっさにうまい返しが浮かばないというときは、あらあじめスケジュールノートの隅にでも、「今度何か言われたらこう返す」という言葉を書き込んでおくといいかもしれません。
大人の態度もときには返上して良いのです。意地の悪い態度や嫌味を投げつけてくる相手に、ガツンと反撃してやりましょう。