伏見稲荷大社や貴船神社、野宮神社に平安神宮など、数ある京都の寺・神社のなかで特に観光客に人気の寺社を厳選!一度は行ってみたい、世界遺産の寺社リストもあわせてご紹介します。
観光客に人気の寺・神社
【1】伏見稲荷大社
全国に3万社あると言われる稲荷神社の総本宮で、国内でも最強の金運&出世運アップのパワースポットと言われています。伏見稲荷大社の代名詞とも言える「千本鳥居」は、実際には千本もの鳥居は並んでいませんが、数が多いことを表すためにこの名が付けられました。千本鳥居以外にも数多く鳥居が奉納されており、伏見稲荷大社全体では様々な大きさの1万基以上の鳥居があるそう。
【2】南禅寺
1264年に亀山法皇によって創建された、臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。”京都三大門”であり”日本三大門”のひとつでもある立派な「三門」は、2階の五鳳楼(ごほうろう)に上がることができ、高さ22mから境内や京都の町の景色を眺めることができます。
また、1890年につくられた全長93.2mの「水路閣」が有名で、ドラマや映画のロケ地で使われることも多いです。紅葉の名所としても知られ、見頃は例年11月中旬から下旬ごろ。
【3】貴船神社
水の神様・高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、昔から水を扱う商売をされている人々が多く訪れる神社で、絵馬の発祥地として知られています。かつて和泉式部が「貴船神社」に参拝し、夫との復縁を祈願したところ叶ったと伝えられ、縁結びのご利益があるとして多くの女性参拝者が訪れます。参道の石段の両脇には朱色の灯篭がつらなり、期間限定で行われるライトアップが幻想的。
【4】三千院
左京区大原の自然豊かな場所にある天台宗の寺院。最澄が比叡山東塔に三千院(三千院門跡)を建てたのがはじまりで、明治維新後にこの地に移りました。
境内には2つの庭園があり、一番初めに通る客殿から眺める「聚碧園」はとても素晴らしく、縁側でお抹茶とお茶菓子をいただきながら庭園を眺めることができます。もうひとつの「有清園」はビロードのような苔が神秘的で、庭園にたたずむ「往生極楽院」の美しさが楽しめます。
【5】野宮神社
嵯峨野にある『源氏物語』にも登場する歴史ある神社。嵐山の人気スポットである「竹林の道」と隣接しています。良縁・子宝・学問のご利益があり、特に「縁結び」の神様として有名で女性から人気を集めています。実は悪縁を絶つ「縁切り」のご利益もある神社です。
【6】御金神社
京都市内の中心部にあり、二条城にも近い住宅街にある小さな神社。ピッカピカの金箔鳥居がゴージャス感を漂わせ、名前の通り”お金の神様”として親しまれています。京都随一の金運神社とも言われ、給与アップはもちろん、宝くじの当選祈願や競馬をはじめとするギャンブル運アップを願って参拝に訪れる人も多いのだそう。
また御金神社で販売されている福財布に、宝くじや新札をいれて保管しておくと金運がアップすると噂され、売り切れることもあるほど人気です。
【7】平安神宮
明治28年(1895年)に、平安遷都1100年を期に市民の総社として創建されました。平安京の正庁(朝堂院)を8分の5のサイズで再現した社殿が美しく、社殿を囲む約3万㎡の広大な池泉回遊式庭園の「神苑」には、しだれ桜をはじめ四季折々の草花が咲き誇ります。
【8】岡崎神社
左京区にある「岡崎神社」は正式名称を東天王岡崎神社と言い、”子授け”、”安産”、”縁結び”にご利益がある神社です。この神社の大きな特徴がウサギ。昔この辺りは野うさぎの生息地であったため、古くから氏神様の神使いと伝えられています。狛犬ならぬ狛兎や、招き猫ならぬ招き兎、そしてウサギが描かれた提灯など、境内の至るところにウサギを見つけることができ、その可愛らしさから女性に密かな人気を集めています。
おみくじも、もちろんウサギです。可愛らしい陶器のウサギのなかにおみくじが入っており、陶器のウサギがたくさん並べられている場所も必見!そしてウサギのお守りも充実していますよ。
【9】瑠璃光院
比叡山の麓にある「瑠璃光院」は、岐阜市に本坊を置く「浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、本尊は阿弥陀如来です。もともと別荘として造営されたもので、1万2,000坪の敷地に数寄屋造りの建物と日本庭園を有します。
ここ数年インスタ映えする絶景写真で話題となっていますが、普段は非公開です。ただし、春と秋の年二回特別公開をしており、その絶景見たさに観光客が絶えません。秋の紅葉が有名ですが春の青もみじもおすすめで、日本情緒溢れた庭園の美しさに誰もが魅了されることでしょう。
【10】北野天満宮
菅原道真をお祀りする北野天満宮は、通称「北野の天神さん」とも呼ばれ、古くから学問の神様として信仰されてきた神社です。境内には約300本のもみじが植えられた「史跡 御土居のもみじ苑」があり紅葉の名所として知られます。また、50種類の梅の木が約1,500本植えられた「梅苑」も有し、梅の名所としても人気を博しています。
【11】圓徳院
豊臣秀吉の妻、北条所ねねが晩年の19年を過ごした地に立つ圓徳院。秀吉の没後に、秀吉との思い出が詰まった伏見城の化粧御殿と前庭をここに移築しました。化粧御殿は残念ながら幕末に焼失してしまいましたが、跡地に現在の北書院が建てられました。方丈には美しい襖絵や調度品が飾られています。
白砂が美しいこの「南庭(なんてい)」は、平成に入ってから整備された比較的新しいお庭です。四季折々の草花を愛でられるように工夫されています。「北庭(ほくてい)」は、伏見城の化粧御殿の前庭が移築されたもので、桃山時代の代表的な庭園です。当時の原形をほぼそのままに留めていて、国の名勝に指定されています。
また、例年10月下旬から12月上旬には夜間の特別拝観が行われ、敷地内がライトアップされます。夜の照明に浮かぶ庭園はとても幻想的です。北庭にはたくさんの巨岩が使われており、桃山時代らしい力強さと華やかさを感じます。
【12】今宮神社
身分のひくい八百屋の娘だった桂昌院(お玉の方)が、3代将軍・徳川家光に見初められ側室となり、男児を出産。その子が将軍になり、町娘から将軍の生母にまでのぼりつめたシンデレラストーリーは”玉の輿”の由来に。
そして、この玉の輿の由来となった桂昌院が「今宮神社」にゆかりがあることから、”玉の輿神社”とよばれています。八百屋の娘にちなんで京野菜が描かれた”玉の輿お守り”はぜひ購入したいですね。
また境内にある神占石「阿呆賢さん」は、持ち上げてみて軽く感じると願いが叶うといわれています。