嫌なことや面倒なことから逃げて現実逃避したい。誰にでもそんなときはあるはずです。でもその現実逃避が周りに著しく迷惑をかけたり、もっと自分を追い込んでしまうような状態にまでなると注意が必要です。そこでタイプ別に現実逃避する人の心理とその対処法をまとめました。
現実逃避ってどんな行動?
一口に現実逃避といっても様々なものがあります。例えば学生時代ならテスト前にはなぜか部屋の掃除がしたくなるとか、「明日早起きして勉強しよう」と思って寝るのもそうです。仕事でも嫌な仕事を先延ばしにしてクレームがついたり、上司に怒られたりなんて日常的に起こりうることでもあります。
でも程度のひどいものになると仕事を仮病で休んで旅行にいったり、家で一日寝るなど仕事に差し支えるものもあります。軽い現実逃避から深刻なものまで程度は様々ですが、現実逃避のせいで日常生活に支障がでるようになったら危険信号です。
でも現実逃避は本来悪いものではありません。それは心理的な防衛機能の一種でもあり、過剰なストレスから身を守る方法でもあるのです。例えば休日に一日中寝ることや、連休に旅行にいったりすることも一種の現実逃避ですが、休日という寝るということに特に問題ない日に寝るのは日常生活に支障はありません。生活に支障が出ているかいないかを対処が必要な線引きにしてください。
どんな心理状態のときに現実逃避するのか
現実逃避する人の心理やタイミングは決まっていて、基本的には嫌なことややりたくないことを先送りにしたり、忘れてしまおうとする心理が原因です。ただし現実逃避する人には様々なタイプがあり、自覚して行っている人や無自覚のうちに現実逃避が癖になっている人がいます。
それに最初は程度の軽い現実逃避でも、現実逃避する人はそれが癖になって、だんだん深刻な状態になってしまう場合もあります。いま現実逃避をしている自覚のある人はそれがもっとひどくなる前に、早めに対処方法をおさえて対応しておきましょう。
現実逃避する人の心理①プライドが高すぎる
さて現実逃避する人のタイプで意外に多いのが、プライドが高すぎる人です。そういったタイプの人の心理は、周りからの自分の評価が下がることが許せないので、なんでも完璧に仕上げようとする癖があります。また人に頼ることが嫌いなため、一人で全てやりたがることも多いですね。寝る時間を削ってでも仕事を頑張る人もいます。
そういったタイプの人は上手くいっているうちはいいのですが、一端うまくいかなくなると現実逃避してしまう場合があります。例えばテストで十分に勉強ができてなくて、悪い点数になってしまいそうだからわざと遅刻したり、仮病を使って家で寝るなどです。仕事でも完璧に仕上がってないと提出しないため、期限に間に合わなかったりという状態になりやすいです。
そして上手くいかないことが続いてしまうと全てが嫌になり、ある日突然学校に行かなくなったり、仕事を辞めてしまったりするのです。人に相談ができないため、周りがそれほど気にしていなくてもどんどん自分を追い詰めて、突然現実逃避する行動をとるのです。