岡山県へ引っ越しや転勤、移住を考えている人は必見!岡山県の魅力や基本情報、おすすめの市町村などを紹介しています。移住支援情報や就業支援情報についても解説します。国内産のマスカットの約9割は岡山県産。モモや乳製品の生産も盛んです。岡山県に興味を持っている方、移住しようと考えている方は参考にしてください。

岡山県ってどんなところ?

山陽道の中央に位置し、東は兵庫県、西は広島県に隣接しています。南は瀬戸内海を挟んで四国、北は山陰地方と接しており、 四国地方の交通の要衝として古くから発展してきました。

県庁所在地は岡山市。岡山市と倉敷市に県の人口の約63%が集中し、約120万人が居住しています。降水量1mm未満の日が276.8日で全国第1位となっていることから、キャッチフレーズは「晴れの国おかやま」 です。

人口 1,906,000人 (推計人口、2018年2月1日)

岡山県の歴史

西日本最大級の集落遺跡「百間川遺跡群」の発掘でムラの跡が発見され、生活の様子から、弥生時代から先進地域であったことがわかりました。

安土桃山時代には東の織田氏と西の毛利氏に挟まれながら、宇喜多氏が城下町の建設を始め岡山城を完成させました。宇喜多秀家は豊臣家五大老を務めましたが、関ヶ原の戦いで西軍が敗れたため所領を没収され、八丈島に流されてしまいます。

江戸時代になると岡山藩は池田氏が治めることとなり明治時代を迎えます。江戸時代に建設された閑谷学校、後楽園、倉敷などは現在では人気観光地となっています。

高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ

岡山県内には新幹線をはじめ東西南北につながる鉄道、縦横に走る高速道路、空港など交通基盤が充実しています。1972年に山陽新幹線が開通し、新大阪・岡山間が、2年後には岡山・博多間が開業しました。

さらに瀬戸大橋開通にともないJR瀬戸大橋線が開業してからは、JR岡山駅は本州と九州、および山陰と四国を結ぶ一大ターミナルとなっています。

また岡山市内には全国的に数少なくなった路面電車も運行され、観光や市民の足として親しまれています。高速道路は中国縦貫自動車道、山陽自動車道、瀬戸中央自動車道、中国横断自動車道岡山米子線などがあり、一般国道と接続して県内や隣接する他県各地域と便利に連絡しています。

岡山空港は愛称が「岡山桃太郎空港」、東京、札幌、沖縄の発着便、またソウルや上海などへの国際便があります。

岡山県の地理・気候

岡山県の北部には中国山地の山岳地帯がそびえています。標高500〜1000mの中央部には吉備高原が広がり鍾乳洞などのカルスト地形が見られます。南部には岡山平野が広がっています。

岡山平野は瀬戸内海が入り込んでいる地形で、江戸時代前から新田開発が進められ全国有数の大干拓地域となりました。現在の岡山平野の耕地面積約2万5000haのうち、約2万haが干拓によるものです。

兵庫県、鳥取県、広島県とは山地および市街地で、また海を隔てて香川県が隣接しています。 平野エリアは温暖であり、雪が積もることは滅多にありません。

一方、北部の中国山地沿いは日本海側気候の豪雪地帯になっていて、冬季にはスキー場が開設。真庭市蒜山(ひるぜん)では積雪が1mを超え、マイナス10℃以下まで下がることもあります。

夏には瀬戸内海で発生する「凪」や、山地越えのフェーン現象で都市部や内陸の盆地を中心に猛暑日になる日も少なくありません。

県庁所在地の岡山市あたりは日照時間が年間約2000時間、年間降水量は1100mm程度と日本有数の降水の少ない地域です。このことから岡山県は「晴れの国おかやま」をキャッチフレーズにしています。

岡山県の産業

岡山県の産業の特徴は、全国に比べ製造業などの第2次産業の生産額割合が高いところです。倉敷市の水島臨海工業地帯は、石油、化学、鉄鋼など幅広い分野の大企業が集積する生産と物流拠点で、県内製造品出荷額の約5割を占めています。

阪神、北九州、瀬戸内海沿岸の工業基地と比較的近距離にあり、高速道路や港湾施設などの整備により連絡もよくなっています。

また、総社市などの内陸部にも工業団地が形成され、自動車の関連部品の製造や電子機器の工場が作られています。倉敷市では児島地区にジーンズや学生服など縫製業が多く、学生服の出荷額は全国第1位となっています。特にジーンズの国内生産発祥の地として知られ、「岡山デニム」 は世界的にファンが増加しています。

農作物の生産も盛んです。岡山県では国内産のマスカットの約9割が栽培されています。全国的に出荷量では、ブドウ4位、モモ6位ですが、高級人気品種のマスカット・オブ・アレキサンドリア、ニューピオーネ、黒大豆の作州黒の生産量は全国トップクラスで岡山県の主要な名産品となっています。

高い生産技術と穏やかな気候に恵まれ、高品質な商品が生産され、中国や台湾などへ輸出し、海外での販売も好評となっています。干拓地を中心とした岡山平野や北部の津山盆地などではコシヒカリや朝日米、ヒノヒカリなどの米栽培が盛んです。

また、南部はナス、レンコン、花卉、全国的にも珍しい黄ニラなどが、北部の吉備高原ではシイタケやマツタケなどが盛んに生産されています。 畜産は中国山地沿いを中心に行われています。

和牛は新見市千屋地区で肉牛の「千屋牛」などが飼育されています。酪農は蒜山高原(真庭市)で脂肪分が多い濃厚な乳牛、ジャージー牛の放牧が行われています。吉備中央町の吉田牧場では日本では希少なスイス原産のブラウンスイス牛を飼育しています。また、山田養蜂場を中心とした養蜂も全国に知られています。

岡山県の見どころ

「岡山後楽園」

水戸の偕楽園、金沢の兼六園と並ぶ、日本三名園の一つ。江戸時代に造られた回遊式の大名庭園です。世界的にも知られ、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星の評価をされています。

延養亭、能舞台、池、築山、梅林、茶畑などを配置し、日本庭園としては珍しく広大な芝地を採用し、瀬戸内の明るい気候風土が表現されています。 隣には別名「烏城(うじょう)」とも呼ばれる岡山城がそびえています。

「倉敷美観地区」

白壁の町並みが有名な県内一の観光スポットです。江戸時代、天領として周辺から物資が集まり栄えました。柳の並木のある堀割に沿って白壁が続き、商都の面影が今も息づいています。国選定の重要伝統的建造物群保存地区です。

「大原美術館」のエル・グレコ、モネ、マティス、ルノワールなど、世界的な巨匠の作品のコレクションが有名で、美観地区で最も人気のある観光施設となっています。ツタのからまる「倉敷アイビースクエア」は明治時代の紡績工場をホテル、レストラン、カフェ、ショップ、ギャラリーにリニューアル。レトロでロマンチックな雰囲気が人気です。

「蒜山(ひるぜん)高原」

大山隠岐国立公園内にある、中国山地の山すそに広がる西日本屈指の高原リゾート。ジャージー牛が放牧される牧歌的な風景はヨーロッパのアルプス地方のようです。春夏秋冬の自然が満喫できます。乗馬体験、サイクリング、トレッキングなどアクティビティも多数。湯原温泉では大自然の中で川底から湧き出る天然の露天風呂温泉を楽しめます。

「瀬戸大橋」

-瀬戸内海国立公園を渡る-

瀬戸大橋は瀬戸内海をまたいで本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結んでいます。鉄道と道路の併用橋のなかでは世界最長の全長9368mです。ライトアップされると優雅でロマンチックな風景に。遊覧船で橋の下からダイナミックな姿を眺めることができます。