ソリタリーとは、友達といるより一人でいたい人

友達はいらない。一人でいたい「ソリタリー」が急増中
(画像=pixabay.com/ja/、『Plus Quality』より引用)

たいていの人は「人間は一人では生きていけない」「友達は多い方がいい」と言うものです。実際に友達がいれば、おしゃべりしたり遊んだり、旅行をしたり、一緒に盛り上がって思い出をたくさん作ることができるでしょう。友達がいれば一致団結して目的を達成したり、絆を深めることもできるでしょう。

友達がいれば寂しくない。多くの人にとって、友達がいるメリットはとても大きいものだと思います。学校教育の現場でも、休み時間にみんなで過ごすのを勧められ、一人で過ごす子を心配するような傾向すらあり、社会人になってもそれは続きます。

特に女性はどちらかと言うと受動的で集団行動を好むので、グループで行動したり、食事の場でも全員が合わせて同じメニューをオーダーする等という場面が見られます。また、人とおしゃべりをすること、共感し合うことでエネルギーを補給する人が多くいます。

しかし、「友達や恋人といるよりも、一人でいたい」という「ソリタリー」と呼ばれる人が増えています。「ソリタリー」とは、英語のソリテュード(Solitude)から発生した言葉で、孤独や一人でいることを好む人、友達がいなくても幸せな人、また、人と一緒にいることが向いていない人のことをいいます。同じ「孤独」を表す単語でも「lonely」とは違い、独りでいることを好む前向きな意味合いが強いのがソリタリー(solitary)です。

ソリタリーと内向型(内気な人)やHSPの人(繊細な人)は違います。内向型の人のように、不安が強く失敗を怖がる傾向はありません。また、HSPの人のように、人の機嫌を損ねたくない意識から疲弊してしまうこともありません。ソリタリーは人の機嫌が怖くありません。

ソリタリーの人は、自分の考えが何より大事です。人から何か言われるのが嫌いで、別に人が一緒にいなくても平気です。だから1人が好きなのです。孤独が怖くない!我が道を行く!一匹狼がいい!そう強気でいられる人で、ソリタリーは全人口のおよそ2%だそうです。

一人でいたいソリタリーの特徴

友達はいらない。一人でいたい「ソリタリー」が急増中
(画像=pexels.com/ja-jp/、『Plus Quality』より引用)
  1. 1人〇〇を楽しいと思える
  2. 1人でも忙しく行動できる
  3. 自分で考え計画的に行動できる
  4. 指示や意見、アドバイスを嫌う
  5. 1人でも寂しさを感じにくい

ソリタリーチェックリスト

全10項目中、該当数が多ければ、一人でいたい『ソリタリー度が高い』と言えます。

  1. 1人〇〇を好んでするか
  2. 人のアドバイスや指示を素直に受けられない
  3. 自分で決断できるし、決断したい
  4. 計画して計画通りに行動することができる
  5. 求められないと意見を言わない
  6. 人に聞く前に自分で調べる
  7. 無理に恋愛したいと思わない
  8. 自分から人を誘うことはない
  9. 人と一緒に物事を作り上げようと思わない
  10. 1人なのに毎日充実している

参照元:
ココヨワ【判明】ソリタリーとは?1人が気楽な性格の特徴、日々の過ごし方・生き方を解説

一人でいたい、ソリタリーの特徴とは

一人でいたいソリタリーの特徴①友達を必要としない

友達はいらない。一人でいたい「ソリタリー」が急増中
(画像=pixabay.com/ja/、『Plus Quality』より引用)

ソリタリーの人は1人でいる状態でも十分満足しているため、友人や恋人を作りたいというモチベーションが低く、基本的に友達はいらないと考えています。友達がいても、あまり積極的に交流を持ちたいと思いません。約束をした日が近付くと憂鬱になったりします。

普通の人は、人と関わることで楽しさを感じたりするものなのですが。ソリタリーの人はそれが逆に苦痛で仕方がなかったり、一人の方が心が落ち着いたりする人のことをいいます。

ソリタリーにとっての真の友達は自分自身。他に、犬や猫、馬などを心の友としている人も数多くいます。

一人でいたいソリタリーの特徴②一人を楽しめる

ソリタリーは一人の時間を「孤独」とは全く考えません。常に思考し、趣味や仕事で自分の時間、世界観を楽しみます。自分をうまく律することが得意なので、時間管理や生活管理、健康管理もばっちりです。

自分のしたいことに没頭し、次々とやるべきことを自分で決められるため、一人でいても飽きることがありません。もちろん、買い物やグルメ、旅行、カラオケ、焼肉、キャンプなども一人で存分に楽しめます。

複数名で焼肉に行ったら、デメリットばかりです。ことごとく自分の思い通りになりません。みんなに合わせて食べたいと思うもの以外を注文しなくてはいけなくなるし、自分のペースで食べられず、だらだらと続くおしゃべりに付き合わないといけません。この時間をもっと有効活用して、他のことができるのに!と感じてしまうのです。

ソリタリーは自己完結型で、自分だけで行動したり、考えたりすることで満足します。楽しい経験をするのにわざわざ他人と関わる必要はないと考える『究極のマイペース』なのです。

また、性的衝動からわざわざ人と関わることもなく、相手がいなければそれでOKなので、禁欲的とも言えます。

ソリタリーは、自分で迷いなく何でも決められる決断力、目標に対して道筋を考えられる思考力が飛び抜けて優れています。また情報収集能力が高く、1人で地道な努力ができる人が多いのです。

一人でいたいソリタリーの特徴③他人の干渉を嫌う

ソリタリーにとっては自分が最高の友達です。友達は多い方がいいという価値観や、恋人がいて当たり前、結婚して子供を産むのが当たり前、友達や恋人には気を使って当たり前という既存の価値観を嫌います。もちろん、そのような価値観を押し付けてくる人も苦手です。また他人からソリタリーであることを否定されたり、口出しされることは、大きなストレスとなるでしょう。

ソリタリーの特徴を知らない人は、一人で寂しくないのだろうか?誰とも話をしなくても寂しくないの?と不思議に思うのではないでしょうか。いいえ違います。ソリタリーは、むしろ自分の意見がわかってもらえず、行動を否定されたり、無理に誘われたりするような、相手と分かり合えない時にこそ寂しさを感じるのです。

一人でいたい人を、「孤独な人」「ぼっち」などとネガティブに言う人もきっと多いはず。しかし、ひとりが好きな人だって世の中にはたくさんいるのです。

ソリタリーは失敗してでもいいから、自分の意見で行動したいと思ってます。自分の段取りを邪魔されたくないし、自分で責任を取ればいいと考えています。