ヨガの姉妹とも呼ばれるインドの伝承医学アーユルヴェーダでは「医食同源」という考えを大切にしており、食べるという行為そのものこそ健全な身体を育む土台だと考えています。

そのため何を食べるか、いつ食べるか、何と食べるか、どのように食べるか、など、食べることをあらゆる角度から大切にしています。

ここでは食べる行為の中でも「咀嚼」にフォーカスし、そのメリットやダイエット効果についてご紹介。

咀嚼だけで痩せるって本当なの?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

咀嚼、つまり食べ物をよく噛んで食べるだけで痩せるというのは嘘ではありません。

有名な料理評論家や食べ物をよく噛んで食べるだけで痩せる食事レポーターなどの仕事をされている人は食べる量が多くなりがちですが、食後に必ずガムを食べて咀嚼の回数を意図的に増やすことで、体重と体型をキープするというテクニックを採用している人が少なくありません。

また先日SNSで某女優さんが、一口100回の咀嚼を実践することでデトックスを実施。

1日2合も玄米を食べているのにダイエットに成功していると投稿し、多くのファンからその驚くべき効果についてコメントが寄せられていました。

このように、食べる量を変えたくない人にとって咀嚼は味方になることは間違いないのです。

咀嚼の驚くべき効果

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

そもそも咀嚼には大きく8つの効果があることが報告されています。「1:胃腸の働きを活性する」「2:口腔内環境を衛生に保つ」「3:肥満を予防」「4:脳の働きを促進」「5:若返り」「6:全身の運動効果」「7:がんの予防」「8:言葉の発達」です。

胃腸の働きを活性する(咀嚼の回数=胃腸の運動数)

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

咀嚼をすればするほど胃腸は動きます。

胃腸の運動(消化)で使用される消費カロリーは基礎代謝の大部分を占めますので、噛めば噛むほど胃腸が動き、代謝が上がるのです。

口腔内環境の衛生を保つ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

咀嚼をすることで唾液が分泌され、虫歯や歯周病、口臭の予防に働きます。

肥満を予防

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

咀嚼によって満腹中枢が刺激されるので、空腹感を和らげ、食欲を起こしにくくします。

脳の働きを促進

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

口と脳は近いので、咀嚼をすることで脳の血流が促進され、記憶力が向上し、子供であれば知能の発達をサポート、高齢者は認知症を予防するのに役立ちます。

若返り

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

パロチンという成長ホルモンの一種である成分が、咀嚼によって分泌されます。

パロチンは若返りホルモンの一つで歯の再石灰化や、皮膚・目・髪などの新陳代謝を促進させます。

全身の運動効果

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

咀嚼は最も小さい全身運動とされます。

歯や顎のトラブル、食べ物の変化で咀嚼が減る、咀嚼が疲れる、咀嚼がしにくくなると感じたら、全身の運動機能の低下サインの一つと捉えて良いでしょう。

がんの予防

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

咀嚼でよく分泌される酵素の一つ「ペルオキシダーゼ」が、食品由来の発がん物質を抑制することが確認されています。

言葉の発達

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

お子さんの場合言葉の発達を促しますし、高齢者にとっても、口を開けてしっかり発語することは加齢とともに難しくなってきます。

咀嚼をして普段から口をよく使うことが、適切な発語の機能維持に不可欠です。