5.猫の太りすぎ・痩せすぎはボディコンディションスコアで確認を!
痩せすぎ、太りすぎは早めに解消したいもの。ボディコンディションスコアで、愛猫の体型をチェックしてみましょう。
ボディコンディションスコア
痩せすぎ | 1 | 短毛種で肋骨が見える。体脂肪が触知できない。著しい腹部ひだ。腰椎と腸骨がはっきりと見えており、容易に触知できる。 |
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2 | ごく薄い体脂肪が肋骨を被っており、容易に触知できる。腰椎がはっきりと見える。肋骨の後ろに腰がはっきりとくびれている。腹部の体脂肪はごくわずか。 | |
普通 | 3 | 均整が取れている。肋骨の後ろに、腰のくびれがある。肋骨はわずかに脂肪に覆われ触知できる。腹部はごく薄い脂肪層に覆われる。 |
4 | 肋骨は中程度の脂肪に覆われ触知困難。腰のくびれはほとんどない。腹部は丸みを帯び、中程度の脂肪に覆われる。 | |
太りすぎ | 5 | 肋骨は厚い脂肪に覆われ触知できない。腰椎部、顔、四肢にかなりの脂肪沈着がある。腹部が膨張し腰のくびれがない。過剰な腹部脂肪。 |
【参考】「アメリカ動物病院協会(AAHA)栄養評価 犬・猫に関するガイドライン」
猫にフードを与えすぎ?太りすぎた場合のダイエット方法
肥満になったら、ダイエット用フードに切り替えましょう。目分量で与えてはいけません。今の体重ではなく「適正体重の適正量」で、与える量やカロリーをチェック。毎日、計量して与えてください。小分けにして与えると空腹を感じにくくなります。
おやつを与えたい時は1日の適正カロリーからオーバーしないようにご注意を。
また、猫は何らかの理由で食事を食べないと、肝臓に脂肪が蓄積する肝リピドーシスに陥ってしまうことがあるため、急に猫の好みに合わない食事に切り替えたり、過度に食事を制限したりするのはやめましょう。急激な運動も心臓や足に負荷をかけてしまうのでおすすめできません。
太りすぎの場合は、運動方法も含めてかかりつけの獣医師に相談してみましょう。
猫がフードを食べていない?痩せすぎている場合の対処法
もともと猫は寝ていることが多く、犬と違って散歩にも行かないため、体調不良に気づきにくい動物です。食欲がない場合は、体に異常がある場合が多いので様子を見ずにかかりつけの動物病院に相談しましょう。食欲があっても、体重が減っている場合には糖尿病や甲状腺機能亢進症といった病気の可能性があります。
また、口の中に異常があり十分な量を食べていない場合もあります。毎月お誕生日と同じ日に体重測定を行うなど、定期的な体重測定を習慣にしておくと良いでしょう。さらに、体に異常がなくてもストレスなどで食欲が減る場合があるため、特に生活環境が変わった時は気を付けて様子を見てあげてください。
見た目が元気でも動物病院で定期的な健康診断や体格チェックを行い、病気の早期発見に努めましょう。
6.多頭飼いしている場合のフードの与えた方の注意点
猫によって食べる量やスピードは異なります。1つのフードボウルでまとめて与えてしまうと、早く食べる子はたくさん食べ、ゆっくり食べる子は少ししか食べられないということも。
そもそも猫は単独で狩りをして、単独で食べる動物です。猫1匹につき1つのフードボウルを用意し、他の猫から離れた場所に置き、自分のペースで食べられるようにしてあげてください。
また、子猫と成猫では与えるフードの種類が異なります。子猫のフードはカロリーが高いので、成猫が食べ続けると肥満の原因に。同じ部屋で与えるとどうしても食べてしまうという場合は、別室で与えるのも1つの方法です。
7.猫用にフードを手作りして与えるのはOK?
人用に味付けされた食べ物を与えるのはNGですが、茹でたササミなどを少量、総合栄養食のトッピングとして与える場合は問題ありません。
しかし、すべてを手作りするには猫の栄養学をしっかりと学ぶ必要があります。人が食べる「肉」と肉食動物の猫が食べる「肉」は異なります。骨や皮、内臓や血液を取り除いた肉は、猫の体に必要な栄養バランスを満たすことができません。しかし、「添加物や保存料が気になってどうしても手作りしたい」とい場合は、一度かかりつけの獣医師にご相談ください。