【足を引っ張るの意味③】計画的な引きずり落とし

足を引っ張るを実際に使う時の3つ目の意味には、計画的組織的に引きずり落とす、という意味もあります。

これは仕事ではよくあることです。

「足を引っ張る」の中では一番対処法が難しいものかもしれません。

仕事をしていると、どうしても対立するチームができてしまうものです。

プロジェクトをいくつかのチームに競わせることもありますし、派閥同士で利害関係が対立することもあります。

そういった場合には、相手よりもより良い仕事をして、より良い評価を受けることで相手を蹴落とすことが正論であることは言うまでもありません。

しかし多くの人が相手よりもより良い仕事をすることにエネルギーを使わないものです。

相手の粗探しをして、相手の尊厳を貶めることで蹴落とすことを考えます。

組織的に行われることが多いので、かなり厄介な足の引っ張り方になります。

足を引っ張られやすい人の特徴とは?

足を引っ張られやすい人にはある特徴があります。

足を引っ張られやすい人というのは、強い心を持っていて、先鋭的な考え方を常に実践しようとしている人です。

特に日本の社会には同調圧力が強いので、友人関係でも、先鋭的なファッションを取り入れる人なんかは、嫉妬の対象となってしまいがちです。

仕事でも常に時代の先端を行くことを考えていて、次から次へと新しいアイデアを思いついて提案しているような人も嫉妬の対象になりやすいものです。

嫉妬するくらいなら、自分ももっと良いものを見つければいいと思うかもしれませんが、人は新しいことを試すことにエネルギーを使うよりも、人の愚痴を言っていた方が楽なものです。

エネルギッシュにどんどんと先へ進もうとする人は、友人でも同僚でも足を引っ張りたくなってしまうのです。

ではそんな足を引っ張る人はどんな心理をしていて、どんな見分け方や対処法が考えられるのか、足を引っ張るの3つの意味ごとにそれぞれ見ていきましょう。

実力不足で足を引っ張る人への対処法

まず、実力不足で仕事の足を引っ張る人への対処法について考えていきましょう。

実力不足で仕事の足を引っ張る人には2パターンあります。

まずは仕事始めたばかりで仕事についての知識やスキルが身についておらず、コツや流れを理解できていない場合です。

これは本人も自覚していることが多いので、努力しやすい環境や学んだり練習したりしやすい環境を作ってあげることが大切です。

今は昔ながらの「見て技を盗め」といった対応をすると、若い人は仕事が続かないので、丁寧な対応が必要になります。

もう1つのパターンには、身に余る重責を背負ってしまった場合です。

新入社員ではなく、ある程度年数が経った社員でも、その実力は千差万別です。

入社試験では同じくらいの成績で入ってきても5年後、10年後には入社後の本人の努力の仕方で大きな差がついてしまっているものです。

そのために、信頼して任せた仕事が実力不足で上手く回らない、ということも起きてしまいます。

その場合の対処法には、配置換えをするか、しっかりと周りが段取りをつけてあげることが必要になります。

嫉妬で足を引っ張る人への対処法

嫉妬で足を引っ張る人の見分け方

嫉妬で足を引っ張る人の見分け方は、ちょっと難しいものがあります。

というのは嫉妬心が表情に出る人ならわかりやすいものですが、普通の人は自分が嫉妬心を持っているということは隠して、見えないところで足を引っ張るからです。

しかし、何かおかしいなと思ったら、その人の言動に注意してみましょう。

言動の端々に必ず、嫉妬で足を引っ張っている相手のことを見下すような言葉や態度が見え隠れするものです。

また、友人や同僚の振りをしながらも、足を引っ張っている人のような努力は重ねていないのが、嫉妬で足を引っ張っている人の特徴になります。

その辺を見極めることが見分け方になってきます。

嫉妬で足を引っ張る人の心理的特徴とは?

嫉妬というのは、誰もが持つ感情です。

しかしその嫉妬心を自分でその人に追いつくための努力するためのエネルギーに変える人と、その人の足を引っ張ることにエネルギーを使う人とでは、大きな差があります。

嫉妬で人の足を平気で引っ張ることができる人の心理というのは、とても心が弱くて、楽な方向へと流されやすいところがあるものです。

我慢して節制や努力をすることが基本的にできないことが、嫉妬で人の足を引っ張る意図の心理的な特徴になります。

嫉妬で足を引っ張る人の対処法

嫉妬で足を引っ張る人への対処法ですが、これは放っておくしかありません。

嫉妬で人の足を引っ張る態度というのは、他の人から見ても不快なものです。

当然、友人関係でも仕事関係でも、周りからは自分で努力をしないで他力本願で結果を得たいと考えている人にしか見えずに、信頼を失っていきます。

結果としてそういった人は、何も対策をしなくても勝手に自滅してくれるものなので、放っておいても大丈夫です。