高温期11日目の症状は、見極めが難しい
高温期11日目に現れる妊娠初期症状をご紹介しましたが、このような症状は、実は生理前の症状ととても似ています。例えば、下腹部の痛みは、生理前の痛みと変わらずまた生理が来ると落ち込んでいたところ、結局生理が来ず妊娠していた、というケースも多いです。
このように妊娠初期症状は生理前の症状と似ているため、症状だけで妊娠しているか見極めるのは難しいでしょう。このような症状が全く出ない人や、気づかない・気にしない程度のものである人もいて、個人差も大きいです。このことから、高温期11日目では、症状だけで妊娠しているかは判断できないので、症状があるかどうか気にしすぎないようにしましょう。
高温期11日目に体温が下がる!妊娠してない?
妊娠を望んでいる方は、みなさん基礎体温を測っているのではないかと思います。一般的に、体温が上がる高温期は14日間続き、生理とともに低温期に入りますが、実際は生理になる少し前から体温は少しずつ下がり始めることが多いです。ですから、高温期11日目に体温が下がると、もうすぐ生理が来てしまうとがっかりしてしまうことも。でも、高温期11日目も体温が下がっても妊娠の可能性があるんです。
体温が下がるのは、計測ミスかも
高温期11日目に体温が下がる場合、測定ミスの可能性もあります。基礎体温は、婦人体温計を舌の裏の筋の根元あたりにあて、口を閉じて計測します。でも、計測中に体温計の位置がずれてしまったり、口を開けてしまっていて正しく測れないことも。このような場合、翌日計測すると体温が上がることが多いので、1日体温が下がるだけではまだ妊娠の可能性はあります。
体温が下がるのは外気温や体調などの影響も
就寝時の状態や、体調、外気温でも基礎体温が下がることがあります。布団をかけずに寝ていたり、口を開けて寝ている場合や、寝不足で基礎体温が下がることがあります。また、冬場は外気温が低いため影響を受けやすく、夏場でもクーラーを朝までガンガンつけていると、基礎体温が下がる可能性があります。1日2日体温が下がっても、すぐに上がるなら問題ありません。
体温が下がるのは、インプランテーションディップかも
高温期11日目に体温が下がるのは、「インプランテーションディップ」という、着床時に基礎体温が下がる現象である可能性もあります。なぜ基礎体温が下がるのかはわかっていませんが、高温期7~10日目に起こることが多く、11日目に起こることもあります。この場合、通常は翌日か2、3日以内には体温が上がるといわれています。
ただし、これは妊娠した人だけでなく、妊娠していない人にも起こるようですので、インプランテーションディップがあったからといって妊娠しているとは限りません。インプランテーションディップだけで着床しているかの判断はできません。
体温が下がるとき、注意が必要な場合も
排卵後、黄体ホルモンによってからだは妊娠の準備をし、基礎体温も上がるようになっています。高温期に基礎体温が安定せず、途中で体温が下がる日があり体温グラフが大きくガタガタになってしまう場合や、高温期が10日以上続かない場合は、黄体機能不全が疑われます。
このような症状の場合は妊娠しにくく、妊娠しても流産しやすい傾向にあります。高温期の途中で体温が下がるときには、その後も2、3日測定して体温が上がるかチェックしましょう。2、3日以内に体温が上がるならあまり問題はないでしょう。
待ちきれない!高温期11日目でフライング検査
高温期11日目は妊娠初期症状も現れ始める時期ですので、当てはまる症状が出たときには、妊娠しているかもと期待してしまいますね。排卵後の高温期がとても長く感じ、少しでも早く妊娠を知りたいと思い、妊娠検査薬でフライング検査してしまう人もいるかもしれません。一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降を検査可能時期としていますが、それ以前に検査することを「フライング」といいます。
高温期11日目のフライングでも反応するの?
妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるHCGホルモン量が検知できる量に達しているかで陰性もしくは陽性反応が出ることで、妊娠しているかを判定します。一般的な妊娠検査薬は尿中のHCG量が50mlU/mLになった時に陽性反応が出ます。
妊娠していれば、生理予定日1週間後にはHCG量がこの量に到達するため、検査できるのは生理予定日1週間後以降、つまり高温期3週目以降としています。ですが、妊娠は成立するとHCGは少しずつ分泌されていますので、人によっては生理予定日1週間後よりも前に検査薬が反応し薄く陽性が出る場合もあります。