そのとき松井さんは39歳になっていました。「卵子凍結、やろう!」と、今度は実際に動いてみると、多くのクリニックが、採卵の上限年齢を37歳に設定していました。
「さすがにちょっと焦りましたね(笑)。ただ、結婚していたときに卵管造影検査を受けたクリニックの上限が40歳の誕生日までだったので、ラストチャンスだと思ってすぐに問い合わせました。もう数日で誕生日が来てしまうタイミングだったんです」
一度の採卵で、6個の卵子を凍結。費用の合計は44万3300円
そこからの行動力は凄まじく、一切無駄のない最短スケジュールで卵子凍結プロジェクトを進めました。メールで可否を問い合わせた翌週には初診を受け、血液検査(AMHなど)と超音波検査を済ませ、その翌週にはホルモン検査などを実施。超特急で駆け抜け、約1か月で無事、採卵となりました。
「採卵時、私は部分麻酔を選んだのですが、とても痛かったので全身麻酔のほうがいいと思います(笑)。とはいえ、朝8時に受付をして、10時前には退院していたので、なんともあっけなくはありましたね」
一度の採卵で、6個の卵子を凍結した松井さん。かかった費用の合計は44万3300円で、凍結上限の45歳まで毎年10万円程度を支払う予定です。凍結をしたことでなにか気持ちに変化があったかを問うと、意外な答えが返ってきました。