ランニングとウォーキングで消費カロリーはどのくらい違う?
ここまでは、ランニングでの消費カロリーの計算について解説しました。
ではランニングと同じような効果が期待できそうな、ウォーキングの場合はどうなるのでしょうか?
さきほど使用したMETsを使った計算式で、ウォーキングの消費カロリーを計算してみましょう。
『身体活動のメッツ(METs)表』を見てみると、時速4.0kmで歩行する場合は3.0METsとなっています。
体重50kgの人が、1時間歩いた場合で計算してみます。
これを計算式に当てはめると、1.05×50kg×3.0METs×1時間=157.5kcal です。
ランニングとくらべると、以下のようになります。
運動の種類 (METs)【計算式と消費カロリー】
ウォーキング 時速4.0km (3.0METs)【1.05×50kg×3.0METs×1時間=157.5kcal】
ランニング 時速6.4km (6.0METs)【1.05×50kg×6.0METs×1時間=315kcal】
比較的ゆっくりとしたスピードの時速6.4kmで走った場合、消費カロリーは315kcalです。
ランニングのほうがウォーキングよりも、約2倍もカロリーを消費していることがわかりました!
ダイエットが目的なら、ランニングのほうが効果を感じられそうです。
より多くのカロリーを消費したいなら、ウォーキングよりもランニングを選びましょう!
ランニング以外の運動での消費カロリーはどのくらい?
ランニングやウォーキングで消費するカロリーの計算方法を、ご紹介しました。
その他の運動では、どのくらいのカロリーを消費するのかも気になりますよね。
そこで今度は、ヨガやピラティスなど人気エクササイズの消費カロリーも計算してみました。
いずれも、体重50kgの人が1時間行った場合として計算していきます。
運動の種類(METs)【計算式と消費カロリー】
ピラティス (3.0METs)【1.05×50kg×3.0METs×1時間=157.5kcal】
パワーヨガ (4.0METs)【1.05×50kg×4.0METs×1時間=210kcal】
ウェイトトレーニング (5.0METs)【1.05×50kg×5.0METs×1時間=262.5kcal】
計算結果を見てみると、ウェイトトレーニング>パワーヨガ>ピラティスの順にカロリーを消費していることがわかります。
ピラティスを1時間行った場合の消費カロリーは、1時間ウォーキングした時とまったく同じ157.5kcalとなります。
ランニングを1時間6.4kmペースで行った時の消費カロリーは315kcalでしたので、いずれの場合もランニングよりは消費カロリーが低くなることがわかります。
今度は逆に、ランニングよりも1時間の消費カロリーが高くなる運動をチェックしてみましょう。
ランニングよりもMETsが高くなる運動を探してみると、なわとびが12.3METsでした。
また陸上競技のハードル走は、10.0METsとなっています。
運動の種類(METs)【計算式と消費カロリー】
なわとび (12.3METs)【1.05×50kg×12.3METs×1時間=645.75kcal】
ハードル走 (10.0METs)【1.05×50kg×10.0METs×1時間=525kcal】
どちらもランニングにくらべると消費カロリーは多くなりますが、1時間ずっと続けられる運動ではありません。
そう考えるとある程度の時間持続可能なランニングは、消費カロリーも高くていい運動になるのではないでしょうか。