この連載では、女性のみなさんのお悩みにアーユルヴェーダの観点からアドバイスしていきます。お悩み相談に乗ってくださるのは、ハワイ、カウアイ島でアーユルヴェーダを学んだ岡清華さん。単なる解決法ではなく、アーユルヴェーダの観点から「こんな視点もあるんだ」と思ってもらえると幸いです。新たな視点が増えるだけで、きっとちょっぴり心が軽くなるはず。
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Q, 気分が沈んだときはどうしたらいいの?
今回のお悩み
日によって気分の上がり下がりが激しくて困っています。ある時はやる気満々だったのに、急にひどく落ち込んで全く何も出来ない状態になることがあります。会社でパワハラやいじめがあるわけではないのですが、「自分なんていなくても何も変わらない」などと思い、会社に行くことが嫌になってしまうことも。どうしたら安定したメンタルを維持することができるようになるのでしょうか?
体とメンタルは繋がっている
私も昔、相談者さんと同じ状況になったことがあり、とても共感できるお悩みでした。
アーユルヴェーダでは、気分が不安定で波がある状態のことを、「風の要素が高まる」と考えます。他にも、風の要素が高まることで、精神的だけではなく、体調も不安定感を感じやすくなります。体重などの容姿を気にしてしまうということなども、風の要素の特徴ということも考えられます。
風の要素の高まりを解決するには、考え方だけではなく、行動を変えていかなくてはなりません。
なぜなら、体調とメンタルには強いつながりがあり、メンタルが揺らいでしまうと体に不調が出たり、体のリズムが崩れるとメンタルも不安定になりやすいからです。
これらのリズムの基盤となる自律神経を整えるためにも生活習慣を変えるなどの、抜本的な解決が必要となってきます。
そこで相談者さんにアドバイス出来る事は生活習慣の基盤からの改善です。
たとえば、朝日が昇ると起きて、日が沈んだらなるべく活動量を落としていく。就寝直前にはなるべく携帯やパソコンを見ないようにして、睡眠の質を高める。温かく調理したものを食べて内臓を冷やさないようにする。
このように、体をいたわるように丁寧に生活をすることで、精神的にも肉体的にも調子を根本から整えてしていくことをおすすめします。
睡眠が気分の浮き沈みに直結している
加えて、メンタル面の調子と直結しているのが睡眠です。睡眠の質が落ちると精神的にも不安定になってしまいます。
先ほどのお話の中で、規則正しい生活が自律神経を整え、精神の安定につながるとお伝えしました。さらに言えば、規則正しい生活は、睡眠の質を高めてくれます。そのため、まずなるべくでいいので同じ時間に寝て、同じ時間に起きるというのを第一優先事項として考えてみていただきたいです。
また、特に寝る前に食べるもので睡眠の質を左右するとも考えられます。ですから、寝る前には、おかゆやスープなどの消化に良いものを食べるのことがオススメです。
質の良い睡眠を取ることで、朝起きたら自分の感情が整理できていたり、体力もみなぎっている状態で目覚めることができます。そして、何かに挑戦しようというバイタリティがある状態で一日を進められると思います!