イスラエルで3年暮らし、約200軒食べ歩いた筆者が、イスラエル料理の王道の3品を厳選して解説します。紹介する料理は、イスラエルの圧倒的コンフォートフードであり、イスラエルで絶対に食べるべき料理とも言えます。
イスラエル料理とは
本題に入る前に、「イスラエル料理とは何なのか」について簡単に説明します。なぜならイスラエル料理は特殊だからです。想像しづらいかもしれませんが、「イスラエル料理は無い」とさえ言われています。これには理由があります。
イスラエルは移民が集まってできた国なので、移民の料理(つまり海外の料理)が母国料理になるという状況が存在します。海外の料理はイスラエル発祥の料理とは言えないので、「イスラエル料理は無い」と言われています。
しかしながら、イスラエルで愛される定番料理は存在し、イスラエル国内で独自の発展を遂げたりしています。そういった料理が一般的に「イスラエル料理」と呼ばれています。
イスラエル料理、不動の定番3品
これから紹介する料理はどれも、定番すぎるほど定番な料理です。イスラエル人に「イスラエル料理って何があるの?」と聞くと、まず名前が挙がるであろう料理です。そしてこれらのどれもがイスラエル発祥ではなく、ヨーロッパや中東でも食されています。
①フムス/Hummus
これが選ばれないのはありえない、と言い切ってよいかもしれません。それくらい圧倒的なコンフォートフードでありソウルフードがフムス。イスラエルではイケアの食堂でも売られるほど。内容を一言で説明すると「ひよこ豆のペースト」です。
ひよこ豆、レモン、ニンニク、タヒーニ(ごまペースト)、オリーブオイルなどが含まれます。ピタパンをつけて食べるのが一般的です(お店で注文するとついてくる)。
フムスが定番料理の国はイスラエル以外にもあるので、カタカナでは「ホンモス」「フンムス」など記載されますが、どれも同じ料理を指します。英語では「Hummus」と表記します。パレスチナのテロ組織「ハマス/Hamas」とだけは間違えるな、のような暗黙の了解が無くもないです。
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②ファラフェル/Falafel
フムスと同格でありイスラエル料理の二大巨塔といった存在なのがファラフェルです。よく「ひよこ豆のコロッケ」と説明されます。材料は、ひよこ豆、ニンニク、タマネギ、コリアンダー、クミン、イタリアンパセリなどが一般的。
ピタパンに挟んでファラフェルサンドとして売られているのが一般的で、イスラエルを代表するストリートフードでもあります。イスラエルのイケアのホットドック売り場でも売られています。
ちなみに、イスラエルの国民的スナック「ビスリ」にはファラフェルフレーバーも存在します。ビスリのファラフェルフレーバーは京都のイスラエル料理店「ファラフェルガーデン」で購入可能です。