がんばって毎日節約をしているのに、お給料日前にはお金が少なくなる……これはなぜでしょうか?実は、私たちのお給料は増えていないのに、食べ物などの負担は増え続けているのです。
ここ20年間のお金の動きを見てみましょう。
お給料は20年間増えていない!
実はこの20年間、私たちのお給料はほぼ横ばいで、ほとんど増えていないのです。その事実がはっきりわかるデータがあります。
内閣府の「2016年度国民経済計算」によると、私たちに支払われたお給料を示す「雇用者報酬」のここ20年の最高額は、1997年の278兆円です。これ以降は下がり続け、2005年に一度上昇傾向になったものの、リーマン・ショック時は250兆円まで下がっています。
2010年以降は再び上がってはいるものの、2016年でも269兆円と、1997年よりも少ないままです。
値上げの嵐で、負担は増えるばかり…
お給料が増えない一方で、身の回りの支出は確実に増えています。
食費
「高くなった!」と感じやすいのは、食品ではないでしょうか。例えば、雪印メグミルクは家庭用チーズ製品の一部について、2018年5月出荷分から値上げを実施します。スライスチーズ(7枚入り)は20円値上がり、360円(税別)になります。
消費税
1997年に5%だった消費税は、2014年から8%になりました。2019年10月からは10%になる見込みです。
医療費
厚生労働省が作成している「国民医療費の概況」では、2015年度の医療費は前の年から3.8%増加し、約42兆円となっています。この数字は増え続けており、過去最高です。
お金を増やすには、お金に働いてもらうことも必要
お給料は増えない、でも支出は増えるし、節約も限界。こうなったら、お金を少しでも増やしていきたいですね。
しかし、現在は歴史的な低金利であり、銀行の預金に預けていてもお金は増えません。そこで、例えば投資信託を毎月少しずつ積み立ててみるなど、リスクをとって運用を始めることも選択肢の一つです。
運用は難しい!と思うあなた、心配はいりません。このfuelleの記事を読んで、お金と上手にお付き合いをしていきましょう。
文・米澤智子(2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP)
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