この連載では、女性のみなさんのお悩みにアーユルヴェーダの観点からアドバイスしていきます。お悩み相談に乗ってくださるのは、ハワイ、カウアイ島でアーユルヴェーダを学んだ岡清華さん。単なる解決法ではなく、アーユルヴェーダの観点から「こんな視点もあるんだ」と思ってもらえると幸いです。新たな視点が増えるだけで、きっとちょっぴり心が軽くなるはず。
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Q, 忙しい女性がこれだけは守るべき食事法は?
- 今回のお悩み
- 仕事に追われて日々を過ごしていると、食事がおろそかになってしまいます。3食まんべんなく食事をとるべきとはわかっていても、結局外食が多くなったり、デリバリーに頼ってしまいがちです。食生活でこれだけは守るべきということがあれば教えてください。
三食しっかり食べることが負担になっているかも
自分に合った食事をすることは、働く女性や、育児をしている女性、仕事と家事の両立が必要な女性、全員に必要です。
心を亡くす、で「忙しい」と書きますが、仕事や家事に追われる女性は、生活に気を配る心を失くしてしまうような日々を過ごしていると思います。
実は、そんな日々の中で、毎日の食事が原因でより忙しくなってしまう人もいれば、食事の摂り方が理由で忙しくなくなる人もいるのです。
では、「忙しくなくなる食事」をするには、どうすればよいのでしょうか。
まずは、根本的な考え方を変えてみていただきたいと思います。 実は、そもそも「三食満遍なく食べる」こと自体があまり体にとって良くない習慣、ひいては忙しくなってしまう原因になり得るのです。
自分の消化力に合わせて食事を変える
実際は、時間や季節、体質、体調の変化に合わせて、食事を変える必要が出てきます。
例えば、朝は排出に適した時間のため、消化力が弱く、あまり胃腸に負担がかかるようなものを食べるべきではありません。また、お昼は最も消化の力が強い時間です。
そのため、お昼にしっかりと1日のメインとなるような食事をして、夜は遅くなればなるほど消化力が落ちるので、自分が消化できる量やものだけ食べる。
今出たキーワード「消化力」を知ったうえで食事をコントロールしないと、忙しさは加速していきます。
では、消化力にそぐわない食事をしていると、なぜ忙しくなってくるのでしょう?
それは、消化に負担のかかる食事をしているせいで内臓が過度に疲労し、頭がボーっとしたり、眠気をもよおしたりして、仕事の効率が悪くなってしまっているからです。
効率の悪い家事や仕事のしわ寄せが、日頃の忙しさに繋がっていると思います。
自分が消化しやすい食べ物と量を選択できていると、食事のあとも頭が冴えていて、休憩したいなと思う暇もなく仕事に取り組めます。
さらにいえば、睡眠の質も、夜食べるものによって著しく左右されます。そのため、自分に合った食事を摂ることができれば、次の日に朝早くスッキリと目覚め、1日の仕事を朝のうちにバーっと終わらせられるかもしれません。
一方、寝起きの調子が悪いと仕事の効率が悪く、しわ寄せで食事なんか摂っている暇がない、なんてことになりますね。