瀬戸内海の中心に位置する、広島県・鞆の浦。古くから”潮待ちの港”として栄え、江戸時代の趣ある建物や港湾施設がのこるノスタルジックな港町です。古来より人々を魅了してやまない、鞆の浦のおすすめ観光スポットをご紹介します。
1. 対潮楼
瀬戸内海の目の前にある福禅寺の「対潮楼」は、江戸時代に創建された客殿。
座敷からみえる瀬戸内海の眺めが素晴らしく、朝鮮通信使の従事官・李邦彦によって「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地という意)」と賞賛された絶景スポットです。
2. 常夜燈
鞆の浦のシンボルである「常夜燈」は、映画やドラマにもたびたび登場する定番の観光スポット!
船の出入りを誘導する灯台として、古くは「燈籠塔(とうろどう)」と呼ばれ親しまれてきました。夜にはぼんやりと明かりが灯り、ロマンティックに港を照らしていますよ♪
3. 桝屋清右衛門宅
鞆の浦は、幕末のヒーロー・坂本龍馬ゆかりの地。
「桝屋清右衛門宅」は、幕末に起こった”いろは丸事件”のときに龍馬らが滞在していた場所で、当時すでに幕府から命を狙われていた龍馬は、偽名をつかって屋根裏部屋に潜んでいたと言われます。
当時の龍馬の”隠れ部屋”が、趣きそのままに公開されていますよ♪
4. いろは丸展示館
「いろは丸展示館」は、幕末の”いろは丸事件”を紹介している資料館。
江戸時代末期、瀬戸内海で海運業を営んでいた坂本龍馬らが乗った「いろは丸」が、紀州藩の軍艦と衝突し沈没してしまった”いろは丸事件”。事故後、龍馬らは鞆の浦にて談判を行い、のちに紀州藩より巨額の賠償金を得たといいます。
館内では原寸70%の大パノラマで再現された「いろは丸」を展示し、いまだ瀬戸内海に沈む「いろは丸」から引き上げられた遺品を紹介しています。
5. 医王寺
鞆の浦の西側、後山の中腹にある「医王寺」は、真言宗の歴史ある古寺。
境内からさらに高台へ583段もの階段を登ると「太子殿」があり、そこから眺める鞆湾の全景は素晴らしいの一言に尽きます。ぜひ挑戦して、美しい鞆の浦をご覧になってみては。
6. 鞆の津の商家
歴史情緒あふれる建物がのこる、鞆の浦。
そのひとつである「鞆の津の商家」は、江戸時代の古い商家の間取りがのこる母屋と、明治期に増築された土蔵からなる建物。鞆の典型的な町屋のつくりがみられるものとして、市の重要文化財に指定されています。土・日・祝日のみ公開されています。