ピシッとし過ぎな夫の家庭の家風

 ところが、夫の実家はその真逆。大晦日から三が日にかけてダラダラできる時間など一瞬たりともなかったとか。

「義父は税理士事務所の所長、義母はピアノの講師という職業柄もあってか、そもそも夫の家庭は普段からピシッとしてるんですよね。義母は自宅でピアノ教室を開いているのでお家は常にピカピカだし、どうにもリラックスしにくいというか……。だから年末年始も覚悟して里帰りしたんですけど、実態は想像以上でした。

 まず、大晦日は着くなりおせちを仕上げる義母の手伝い。幸い調理自体は済んでいたのですが、重箱への盛りつけを頼まれて慣れない作業に手が震えました。実家は毎年買ったおせちですからね。そして、夕方になったらお蕎麦屋さんに年越しそばを食べに行き、帰宅後は家で紅白鑑賞。

 それも、全員ダイニングのテーブルについて、お茶を飲みながら見るんです。この時点で、お酒とつまみを手にゴロゴロしながら、適当にザッピングしていろんな番組を楽しむ実家の年越しがすでに恋しくなっていました」

 そして、年を越してすぐ義母が放った言葉に戦慄が走ったという桜井さん。それは……。