前回、発音のコツは、舌の位置を頭で理解、それを実際にやってみる、そして人にチェックしてもらうこと、そしてそのメリットは、既に自分が知っているカタカナ英語も、どんどん使える語彙になることだとお話しました。
今回は、テーマを変えて、リーディングのコツについてお話したいと思います。
リーディングは、私も苦手な分野で、なかなか上達しませんでした。
しかし、一度コツを掴むとTOEICでもTOEFLでも、高得点が取れ、英検1級、そして通訳者としても情報収集や仕事の準備に欠かせない、とっても重要なスキルです。
特に、英会話ができても、浅い会話しかできないと悩み始めたら、まさにリーディングをしっかりと身につけることが、その悩みの最適な解決法です。
もちろん、受験で英語をみっちり勉強している方、英文科だった方、義務教育から英語が得意だった方で読み書きに精通されている方は、問題に感じないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は、受験英語のように後ろから訳さなくても良い方法、義務教育のように一語一句を理解しなくて良い方法について、説明していきたいと思いますので、特にリーディングに問題を感じていない方にも参考になれば幸いです。
TOEICで出題されるビジネス文書の中から、必要な情報をすぐに見つけ、短時間で設問に答えなければならないような問題でも、有効な方法を今回と次回の2回に分けてお伝えしていきましょう。
まず、リーディング上達法の一つ目は、リスニングの時に紹介した大量の流し聞きと同じようなコンセプトですが、辞書を使わずにどんどん流し読みしていくことです。
最初は、辞書を使わないで、読み流しても全く意味がわからないということがあると思います。流し読みをしていく場合は、流し聞きとは違って、自分のレベルにあった教材を選ぶことが重要です。最初のうちは、なるべく想像力を使って、読み通してみてください。もし、ほとんど内容がわからなければ、2回目に辞書を使って読んでみてください。その時に、自分の想像とあっていたか確かめることも大切です。
教材は自分の興味のあるアーティストのホームページでも、好きな映画のペーパーバック版でも構いませんし、会社の資料でも良いでしょう。
一段落読んだ時に、知っている単語が7割から8割くらいだといい教材だと思います。
そうすれば、後の2~3割は分からなくても文脈から想像して、推測することができるのです。
この文脈から想像することが、とても重要な読解力アップの訓練なのです。
この時に活躍するのが、背景知識。これが想像するときの武器になります。
だからこそ、興味のある分野であれば、推測もしやすくなりますから、よりハードルは低くなります。
そして、もう一つは単語の勉強法でも紹介した語源の情報を使って推測するということです。
これは、TOEICでも知らない単語が出てしまった時に、全く当てずっぽうに推測するよりも、正解率をあげることができる有効な手段です。
この流し読みは量が勝負ですから、どんどん自分にあった教材を見つけてやってみてください。
私の場合は、いつも持ち歩けるiphoneアプリのBBCやニューズウィークを良く使います。気になるニュースなら、途中で飽きずに、どんどん想像しながら読めます。
今回は、受験勉強や学校の英語教育ではなかなか伝授されてこなかった速読の基本である大量流し読みについてお話してきました。
次回は、この流し読みをさらに効果的にしていく必殺読解法についてお話してみたいと思います。
どうぞご期待ください!
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