外から住宅を見たとき、最初に目に入るのが外構です。来客の際にもよく見られる外構部分のデザインにこだわりたい人は多いことでしょう。自宅の外観や理想の庭に合わせて、すてきな外構を作るためには、何を重視したらよいのでしょうか。ここでは、外構のデザインを決める際に重要視するべき6つのことをご紹介します。

外構デザインを決める際に気を付けたい6つのポイント

外構とは、門、フェンス、玄関、庭、ベランダなど、家の周囲にある構造物のことを指します。近年ではエクステリアと呼ばれることも多くなりました。外構は、住宅の顔になる部分です。なるべくおしゃれに美しく飾りたいのなら、次のポイントに注意してみましょう。

建物の計画時から外構デザインも決めていく

注文住宅を建築する際、住宅ローンや資金の関係から、外構を住宅の建築後に考える人も少なくありませんが、住宅の設計を考える段階から外構についてもある程度考えておく必要があります。リビングを南向きに、その先に庭を置いて、車の保管場所と玄関はここに、というように、住宅の大まかな間取りと合わせて外構の大まかなデザインも決めていきます。これで、外構に必要なスペースを確保できます。

敷地の条件を見て建物と外のバランスに気を配る

土地の形状、建物の形状によって日の当たるスペースと影になるスペースが生じます。日当たりが最もよいゾーンは、一般的にリビングや庭を配置します。

土地の境界に注意

隣家・隣地の境界付近の工事やデザインにも注意が必要です。土地の境界に木を植えると、成長した際に隣家に枝が入り込み、トラブルの元になることもあります。目隠しフェンスの位置も、近隣の住宅の窓の位置などから決めましょう。とはいえ、あまりにも閉鎖的な作りの家は、外から何も見えないため防犯上好ましくありません。他人の目を意識しつつ、他人に簡単に侵入されないようなデザインを意識しましょう。

安全性に配慮する

デザインを先行して考えると、安全性に欠けてしまうことがあります。雨風にさらされている外構部分のうち、特に人が歩行する部分には雨に濡れても滑りにくい材質のものを選ぶなど、安全性に配慮しましょう。

天然の木材を使用する場合はシロアリに注意を

外構の一部に木材を使用する場合は、木材が腐りシロアリが発生しないように、シロアリに強い木材を使ったり、メンテナンスしやすいように工夫したりする必要があります。

水はけにも配慮を

家のまわりに水が溜まらないように、勾配をつけるなどして水はけをよくしましょう。もともと水はけがよくない土地に住宅を建てる場合には、湿気が住宅に悪影響を及ぼさないように、排水対策も必要です。